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2018年02月24日11:22

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レイテ(39)

戦艦金剛とタイマンを張ったのが米駆逐艦ホーエル。3万トン対2千トン。虎対鼠みたい
なもんである。魚雷の有効射程距離目指して全速で突っ込んでくるホーエルに対し、金剛
の35.6センチ砲が火を噴く。敵艦橋に命中!しかしホーエルは止まらない。ついに4
本の魚雷を金剛に向けて放つ。魚雷を撃たれた金剛はその魚雷を回避するための行動をと
らざるを得なくなる。こうして金剛の追撃を一時停止させることに成功した

ホーエルの次の目標は重巡羽黒。羽黒も当然砲撃で応戦し、ホーエルの砲塔やボイラー室
が被弾してダメージを受ける。それでもやっぱりホーエルは止まらない。6本の魚雷を羽
黒に向けて発射した。やがてヒーアマンが来援、ヒーアマンは羽黒と榛名に対し魚雷を放
つ。しかしこの2艦から激しい砲撃を集中される。直撃弾は無かったがヒーアマンは魚雷
を放ったのちに退避していった

3隻のフレッチャー級駆逐艦の捨て身の奮闘によって、護衛空母群は多少の時間を稼ぐこ
とができた。この時間を利用して可能な限りの艦載機をあげてきた。しかしそんなに長い
時間ではない。日本側はこのときあがってきた米艦載機は30機程度と判断していた。し
かし実際に発艦した艦載機は合計100機にも上っていた。砲弾をかわすためにジグザグ
航行しながら、そんな短い時間で多数は発艦できないと日本側は考えていた

これは米軍の冷静にして迅速な行動もさることながら、技術面では油圧式カタパルトによ
るところが大きい。油圧式カタパルトはイギリス海軍が実用化したもので、アメリカにも
その技術が伝えられていた。日本はこれを開発できなかったため、短い時間で多くの艦載
機を発艦できるとは想像だにできなかったわけだ

この海戦に参加した日本海軍士官が戦後に米海軍の戦闘記録を読んで、感嘆したという話
が残されている

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