mixiユーザー(id:7049076)

2018年01月24日15:40

290 view

四十代を才能開花のピークに、嫌らしい偏屈フェミニストになった方かと。

 1929年生まれ、作家デビューが33歳の1962年の遅咲きの作家生活である。
 アラフォーになって発表した作品群、闇の左手(1969)、初期・ゲド戦記三部作(1968〜1972)、風の12方位(短編集 1976)、天のろくろ(1972)、所有せざる人(1974)、は立て続けにアメリカの著名なSF文学賞のヒューゴー賞やネビュラ賞そしてローカス賞の単独及び重複受賞している。いずれも掛け値なしに賞に値する素晴らしい作品だ。
 しかし、その後はパッとしない。
 完結したとされていた『ゲド戦記』の続編が書かれたとのニュースに小躍りし、手に入れた作品はがっかりするもので、ゴミに等しかった。初期三部作の完結巻・さいはての島へ(The Farthest Shore)で大賢人としての力を使い果たし「ただの人」となったゲドとおなじように、ル・グウィンも才能が枯渇下という印象しかなかった。
 確かに、ゲド戦記の続編を評価する人もいる。でも、それはある種のイデオロギーで着色された価値観によるものだと思う。 まあ、パヨク傾向の人は好むのだろう。
「真の名」のル・グウィンは1990年(Tehanu, The Last Book of Earthsea
刊行の年)に逝ってしまった方だ。「通り名」の方のル・グウィンが、いま亡くなって、追悼の意だけを示すことにする。

 注1:ゲド戦記の世界、アースシーでは、神聖文字で表記される
    「真(まこと)の名前」が存在し、大きな意味を持つ。
    通常語られるのは、「通り名」である。
 注2:初期三部作でのテーマは、(力の、あるいは世界の)均衡である。
    18年後に書かれた続編は、弱者についての物語であり、伝統や既存の
    価値観の破壊がテーマである。
    パヨク志向の方なら、共感できる思想だといえよう。
 注3:スタジオジブリの「ゲド戦記」は、題名とモチーフを多少借りた
    紛い物である。 
    宮崎的には、続編のテイストのほうが好みであるので、それに沿った
    展開となっている。ゲロゲロ。

参考:ゲド戦記シリーズの題名と刊行年
初期三部作:
「影との戦い」A Wizard of Earthsea(原語版1968年、日本語版1976年)
「こわれた腕環」The Tombs of Atuan(原語版1971年、日本語版1976年)
「さいはての島へ」The Farthest Shore(原語版1972年、日本語版1977年)

18年後の続編:
「帰還 -ゲド戦記最後の書-」Tehanu, The Last Book of Earthsea(原語版1990年、日本語版1993年)
「アースシーの風」The Other Wind(原語版2001年、日本語版2003年)
「ゲド戦記外伝(ドラゴンフライ)」Tales from Earthsea(原語版2001年、日本語版2004年)



---リンク元記事:2018年01月24日 10:53 ねとらぼ
『ゲド戦記』『闇の左手』を手掛けたアーシュラ・K・ル・グウィン氏、88歳で死去
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=4956258

『ゲド戦記』『闇の左手』などを手掛けた米国のファンタジー作家・アーシュラ・K・ル・グウィンが亡くなった。88歳だった。

 ル・グウィンさんの公式Twitterが「安らかに亡くなった」と明かしたもの。なお、死因は明らかになっていない。

 「ゲド戦記」は宮崎吾朗監督によって2006年にアニメ映画化され、1月12日に日本テレビの「金曜ロードSHOW!」で放送されたばかりだった。
--------------------------------------------

大事なことなので、もう一度かいておく。
スタジオジブリのアニメ『ゲド戦記』は、原作とはにても似つか無いまがい物である。




□萩尾望都原作(1975年) 11人いる!
 「闇の左手」からのインスパイア作品かと。



3 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2018年01月>
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031