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2018年01月23日17:34

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浮浪者の末路

敗戦後、浮浪児が社会問題となった。浮浪児の数は約3万5千人で戦災孤児とも呼ばれたが、空襲で両親や身内をなくし、住むところも食べる物なく巷をさまよっていた。
これら浮浪児たちは盗み食い・乞食・かっぱらいなどをして生きていくしかすべはなく、占領軍から「汚いから一掃しろ」と命ぜられた国は、野犬狩りさながらの「浮浪児狩り」を行い、収容所が足りなかったこともあって狭い檻に閉じ込められることもした。

このような浮浪児を扱った作品として野坂昭如の「火垂るの墓」があるが、浮浪児について全く知らない人は以下を参照されたし。
http://new22nozawa.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-509d.html

現代の浮浪者は敗戦後の浮浪児と違って恵まれた環境にある。比較的若ければ日雇い労働ができ、幾ばくかの金があれば一夜の宿で寝ることができる。また公園や河川敷にブルーテントを設営して住むことや地下構内での寝泊まりでき、食い物は最低でも町中にあるゴミ箱を漁って手に入れることができる。
また援助の手が差し伸べられているために、それなりの施設に入所することだってできるが、そのかわり「自由な身」ではいられなくなる。記事で紹介されている人は「自由な身」であることを優先したためにボロにまみれて死ぬことになったと解釈できるが、高齢になっても生きていけるように「乞食を禁止している」現在の法律を無くすべきだろう。


元旦の死、ホームレスの実態
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=4954609
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