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2018年01月22日20:58

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老境に達し妻に先立たれた今回の西部さんの入水自殺は自死した江藤淳さんと同じような心理状況だったに違いない。

■評論家の西部邁さんが死去 多摩川で自殺か
(朝日新聞デジタル - 01月21日 16:48)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4952475

 <共通項は自分の矜持と政治、為政者らの腐敗に落胆と最愛の妻の死が重なっての儚さで死を選らんだのではとーーー>

 西部邁さんが多摩川に入水自殺? まさか!

 近ごろは何も知りもしないくせに、一丁前の顔をしてテレビに出ているネトウヨ評論家が多いが、西部邁さんは違った。基本は保守だが、オカシイと思ったことには容赦なく政権批判をやった。だから左翼にも結構ファンがいる珍しい人だ。

 私の思想、論調と通底するところがあると昔から思っていて素晴らしい論客の一人だと思っていた。

 しかし、西部さんは妻を亡くし、それ以降はーー

 【西部邁さん死去】「俺は本当に死ぬつもりなんだぞ」 妻の死から思索深め…
2018.1.21 20:19 産経新聞

 と書かれている通りで、この西部さんと同じように妻を亡くし、以下の如く自殺した一人の知性の人、江藤淳さんがいる。 曰くーー

 平成11年7月下旬、「日本の知性」と呼ばれた一人の文芸評論家が、自らの命を立ちました。

江藤淳。文学や政治、国家を意気軒昂に論じていた氏が、なぜ自殺を選んだのでしょうか。

 と、老境に達し妻に先立たれた今回の西部さんの入水自殺は自死した江藤淳さんと同じような心理状況だったに違いない。

 その共通項は自分の矜持と政治、為政者らの腐敗に落胆と最愛の妻の死が重なっての儚さで死を選らんだのではとーーー


 > 21日午前6時40分ごろ、東京都大田区田園調布5丁目の多摩川で、評論家の西部(にしべ)邁(すすむ)さん(78)の長男から、「父親が川に入った」と110番通報があった。警視庁と消防が男性を救出したが、約2時間後に搬送先の病院で死亡が確認された。

 田園調布署によると、男性は西部さんだった。同日未明に家族が「父親がいない」と110番通報していた。行方を捜しているなかで、多摩川で長男が見つけ、通報したという。河川敷に遺書が残されていたといい、署は自殺の可能性があるとみている。

 西部さんは1939年、北海道生まれ。東大経済学部卒、同大大学院修士課程修了。元東大教授。60年安保闘争の際には全学連の指導層におり、後に保守派の論客として活躍した。経済学研究でスタートし、大衆化や米国流の経済思想を鋭く批判。「ソシオ・エコノミックス」「大衆への反逆」「六〇年安保」などの著書で注目された。88年には教員人事の進め方を不満として東大教授を辞職。94年、保守派を自任する月刊オピニオン誌「発言者」を創刊し、主幹を務めた。80年代後半以降は討論番組「朝まで生テレビ!」のメンバーとしても活躍。柔らかな表情から鋭い批判の言葉を繰り出し、人気を呼んだ

 歴史に根ざした伝統を重んじ、人間の理性を過信しないことが保守思想の特徴であると訴え、幅広い人々に影響を与えた。戦後日本の保守は本当に保守の名に値するかという問いを発し続け、対米追従的な「親米保守」を鋭く批判した。

 今世紀初頭、9・11同時多発テロを経験した米国がイラク戦争になだれ込んでいく際には、保守派の立場から反対の論陣を張った。日本の保守政権が米国追認に傾く中、「侵略であると断じざるを得ない」(本紙2004年)と語った。
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