mixiユーザー(id:13658569)

2018年01月12日16:23

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市場経済論者によるロジックの結果がこれ。

いよいよここまで来たか、という印象。
やはり、先にあった“転売反対表明”以前からの綿密な動きで、
概ねここまで同じ線上にてずっと追いかけ積み上げて来た、
当局と業界に拠る協力の結果・・とみるべきでしょうな。

それでも未だ依然として転売サイトは息をしているわけだけども、さて問題は
この動きを前にして残る業者らがどこまで健全化への取り組みをせんとするのか否か・・
次のステップとしてはそこを業界側も当局側も見定めるつもりでしょう。

何の実質的な対策を打たず、高額転売行為が放置されている事実関係を掴めば、
次の標的としてすかさず他のサイトに及ぶ・・ということと捉えるべきで。

業界に拠る表明当時「市場原理論者」の界隈は、正面からの経済論理を盾に
その正当性を盛んに唱えていたけども、その正当性の裏や実際上となれば
このような結果を招く・・いや、実際の消費者(ファン)の多くに及ぼす影響と、
その周辺の世間全体への影響・・つまり“デメリット”との相殺が
ちゃんと出来てなかった、ってことでしょうな。

かの高橋洋一が当時この件で真っ先に「市場経済論としての転売はありだ」とした
言説は、今となってはある種“懐かしさ”さえ漂わせるのだが・・

この件は誰しもが「倫理や道義」の面を中心として問題視しているにもかかわらず、
高橋はその論理の一番冒頭にて「倫理的な点を除けば高額転売はありだ」なんぞと
実に素っ頓狂なことを言っていたわけで・・(笑)

一般的に消費行動には、価格や流通などの実質的要件の傍ら、倫理や道義の要件が
セットで構築されていて初めて大衆の中で受容され、活性化へと繋がるもの。
価格、価値基準、流通らの明快性や透明性・・それらには倫理や道義も密接に
絡むもので、消費者にとっていわゆる“安全”や“安心”が担保されて初めて
購買の動機に向かうわけで・・。

本質的な所でコンサートなどの催事は、文化の価値基準という「曖昧性」が
どうしても付随してしまうことにより、価格面の中では明快さが表出し難い特性にある。
市場原理論者は、その曖昧性に目をつけた上で、オークション等にもみられる
市場取引原理を当て嵌めんとするが、他方でライヴなどの文化事業は実質的に
多くが「広範の大勢に向けられた」、いわば“スーパーマーケット”の如き
市場構成にある・・ということを理解していないか、意図的に横置きしているんだな。

“少しでも多く安く安定的に売り買いする”ということを目指す上で、
それに逆行する構造が文化事業の発展に直結するはずもないなんてことは、
誰が考えても当たり前に分かる話なはずだが、ネオリベらにある思考は
まさしく「弱肉強食」、「勝ち組負け組」の論拠の上で利益を得て来た者だけに、
都合のいい部分だけでどうにでもロジックを捻じ曲げるからすこぶる質が悪い。

大衆が安売り特売にあたり早くから並んで待つ、その逆に福袋や「限定◯食」の
飲食店に辛抱して並んで待つという背景には何があるか・・
これ即ち消費行動の中にある「倫理と道義」に他ならず。

これらに対し、並んで待たないための上積み料金設定をしたらどうなるか・・
健全な想像力さえ持っているなら簡単に分かる話。

結局のところ、既にチケット市場にある道義や倫理は、流通サイトによって
相当破壊されたことはもはや否定しようがない。
少なくとも一階席から二階席の隅々まで均等に、皆が一律にその空気を楽しむ
特性にあるライヴの要件からして、均等性や一律性が伴わない場合は
催事そのものが成り立たないとさえ言える。

そうした文化事業特有の性質と、広範に向けられる“一般化された”ライヴ市場の特性、
その両者の特性を全く理解していない市場原理論なんてものは、
極めて劣悪非道な「ヤクザ商売」の発想と何らも変わらないってことなんだな。

だからこそ警察権力の介入を呼び込むことになるし、それすらもやむなしになる・・
実に簡単明瞭な話なわけでね。

市場原理主義なんていう美辞麗句によって、記事にあるような悪質な輩を生み出す・・
これをどう説明するんだって話だ。

間違っても「そんな輩はそもそも道義的な資質がなかったんだ・・」
なんて間の抜けた回答だけはやめといた方がいいかもね(笑)。

http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=4939370
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