フレンチトーストとベビーカステラ

そうか、これだけ多くの屋台が境内周辺には並んでいるんだから、そこから適当にみつくろってランチがわりにすればよかったんだ。境内の一角にはわざわざ“フードコート仕様”にした休憩エリアも用意されていたので、何も行儀の悪い文字どおりの“食べ歩き”をしなくてもすむし。そしてお正月ぐらいはジャンキーなフードばかり口にしてもバチが当たらないだろうし。

参拝の前にまず昼ごはん、ところが阪神西宮駅隣接のグルメ街はどこも長蛇の列、かろうじて空いていたのは阪神百貨店内の「Afternoon Tea」。ところがランチ的メニューがあまりなく「チキンのフレンチトーストサンド」(1435円）をオーダー。非常に美味だったけど、初詣の前にせわしなく放りこむにはちょっと優雅でちょっとお高くついたかな。

まあ元日のお昼が「南海そば」立ち食い(300円)だったから、2日合わせて等分すればそこそこランチらしいお値段か、と年明け早々この奇妙なバランス感覚はいったいなに…とか考えながら参道を歩くうち、この日記冒頭の思いへといたった次第。するとやがて出くわしたのは、えんえんと並ぶ屋台のなかでそこだけが長蛇の列。それは「神戸 桔梗屋」のベビーカステラ。

ベビーカステラの屋台など他にいくつもあるも、なぜかここだけが突出。寒いなか列にならぶのはカンベンしてほしかったし、それほどベビーカステラが日常に存在しているわけでもないので横目に見て通りすぎた。そんなに美味いのか、そんなに阪神間では有名なのか「桔梗屋」。たしかにいい匂いをあたりに発散させてたけど…。神戸のかたお教えいただければ。