ミッチー・サッチー騒動の雑感

野村沙知代さん死去、85歳
http://www.huffingtonpost.jp/2017/12/08/nomura-sachiyo_a_23301161/
ワイドショーのコメンテーターが「ミッチー・サッチー騒動って　今となっては全く内容を覚えてないんですよね。当時は私も報道したはずなんですけれど（笑）」とか言い出して、少し呆れる。ほじくり返すだけ　ほじくり返しておいて、終わってしまったら「覚えてない」というのは、さすがに無責任だろうと。

とは言うものの、当時さんざん報道を見たはずの私も、騒動の内容はサッパリ覚えてないわけで、ウィキペディア先生の力を借りる。ひどく詳細で長い記事だったけれど、簡単にまとめると

・「一緒に出演した演劇で無礼を働かれた」と、浅香光代が野村への人格批判を始める
・他の女性芸能人も　こぞって野村への人格批判を始める
・野村に　少年野球チームでの体罰、金銭トラブル、学歴詐称などのスキャンダルが発覚
・前夫との息子が　野村の脱税を告発、それによって逮捕。浅香光代がドヤ顔で裁判を傍聴。

で、野村沙知代が負けたという形で終結らしい。言われてみると、そうだったなと。

まぁ結局トドメになったのは脱税なわけで　もはや浅香光代は関係ないのだけれども、社会的な野村叩きの流れがあったからこそ、ケニー（前夫との息子）も沙知代を告発しただろうし、その流れを作った発端が浅香光代なのだから、浅香が勝ったと言えなくもないのだろうか。

もっとも、有罪になってから　わずか一年で、野村はテレビの仕事に復帰。野村の毒舌は変わらなかったけれど、「裁判でみそぎは済んだ」とばかりに、世間も野村を受け入れた。浅香の目指したのが、野村の人格を否定なのだとしたら、結局　世間は野村沙知代という人物を受け入れたのだから、浅香の負けとも言えるのだろうと。

どちらが勝ったのかはさておいて、今にして思えば　他愛のないことに熱狂したものだなと。