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2017年10月13日18:30

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総団長的な人生とは

私と同じ高校のOBに高校時代最大の思い出はと聞くと、それは何をおいても体育祭だったという答えが返ってくることが多い。たしかにそれは日々の高校生活のなかでも大きな位置を占め、すべてにおいて優先されていたような印象がある。まあそれを一種の“体育祭ファシズム”のように思っていたのは、運動はからっきしダメだったこちら文科系男子のひがみだろう。

体育祭は全校を4団に分けて戦っていた。そして各団が形成するヒエラルキーの頂点に位置する(このヒエラルキーをそのままふだんの高校生活に持ちこむから我々文系男子はうんざりしたのだが)総団長ともなれば校内のスーパーヒーロー、のちのちそのひとりから聞いたのだが、ロッカー(下駄箱ですね)にファンレター(ラブレター?)が入っていたことが何度もあったという。

文系男子の屈折したひがみはまだまだ続く。全校生徒の注目をあびる総団長たちを遠くに見ながら「ふん、いまこのときがお前らの人生にとってのピークじゃ!」などと心のなかで負け惜しみ的に毒づき、さらに大人になってからも、彼らはその後も総団長にふさわしい人生を送っているのだろうかなどと、何かの拍子にふと考えることが何度となくあったような気がする。

こんなことを急に思いだしたのは、何もいまが体育祭の季節だからではなく、つい先日この総団長4人のうちのひとりのかたの訃報を耳にしたから。直接つきあいはなかった彼だけど、卒業したあとはたしてどんな人生を歩んだのだろうか、そしてそれはかっての総団長にふさわしくさらにピークはいくつあったのだろうかと、そんなことばかりに思いをめぐらせてしまいました。



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