阪神タイガース、最速で1位指名を明言…ここから一か月におよぶ駆け引きのゴングを鳴らしたってことか。なにしろ2年連続してドラフト当日に指名選手をくつがえしている球団、何が起きたとしてもおかしくはない。ここで指名宣言しておかないと、ファンやマスコミが何を言いだすかわからないという熱冷まし効果を狙った先制パンチかもしれないし。
将来の4番大本命、ファーストを守る和製大砲。いまの阪神がもっとも必要としている存在であることはまちがいない。でもこの球団が彼を超一流のバッターに育てることができるのだろうか…誰しも思うこの憂慮…まあええか、どっちみちクジ運のない球団やしまたハズすやろ。ここんとこ当たりクジは2回、藤浪と高山だけ。そういうたらこのふたり今季は…。
彼を獲得し育成することは日本プロ野球の未来にたいして責任を負うこと、そんな空気がいつのまにかできあがっている。おそらく誰もが期待している究極のすがたは“メジャーリーグでホームランをガンガン打つバッター”だろう。そうなるとはたしてどのチームの一員になれば、彼自身の夢でもある究極のすがたにもっとも早く近づくことができるのだろうか。
彼を1位指名する球団は史上最高の11とも10とも言われている(まあ最終的には多少減ると思うけど)。オリックスは即戦力投手がほしいとかで早々と指名回避、これがなにやら“敵前逃亡”に見えてくるから面白い。あと広陵高の中村君にも魅かれている広島は揺れたまま。どちらにしても彼を獲得した球団は、喜び以上に大きなプレッシャーを感じることまちがいなしだろう。
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