ムスメが図書館から本を借りてきました。
抱えている本の背表紙のイラストが腕の間から見えて、
おや!?
と思いました…あれは…目玉の親父さん…?
わたしの視線に気づいたムスメ、ジャーンと差し出したのはなんと!
「吸血鬼チャランポラン」!
ジョ、ジョニー…!!!
学校の図書館で見つけて、わたしが喜ぶだろうと気を利かせて借りてきてくれたのですって!
いや、大喜びですよ…!
ムスメを迎えに行った時のできごとだったのですが、先生や他のお母さんもいる中、
「ギャー、でかした〜!!!
」
と声を上げてしまいましかたらね(笑)。ヨロコビを抑えきれず…!(笑)
帰ってから早速読んでみました
若干設定が変わっているところがありましたが、「霧の中のジョニー(ゲゲゲだから「エリート」?)」の絵本版。
「チャランポラン」とのネーミングが流石すぎます!
ナイス!(笑)
文章も漫画のように軽妙なセリフや表現があって何度か笑ったり、思わずニヤリとしてしまったり
終わりがとても良かったので、写真に収めてみました(笑)。
吸血鬼チャランポランを退治してくれたお礼に大臣は、市民権を与えましょう、と申し出てきました。人間より妖怪の方が格が上だからとそれを却下し、ねずみ男は大金をせびりますが今度はお金の代わりに勲章を、と言われます。
当然ねずみ男はイカル!
そのやりとりを聞いていた鬼太郎さんは一言。
「くんしょうなんかよりも、一ぱいのコーヒーでけっこうですよ。」
そんな鬼太郎さんを讃えるのは名もなき虫たち。
鬼太郎さんの世界のすごさに言葉が出ず、なんとも言えない深いため息が出ました…
尊敬します、そういうセリフをさらりと言ってのける鬼太郎さんも、そんなセリフを言わせる水木先生のことも
ただこのセリフも深読みすれば、「なんの腹の足しにもならない勲章なんかよりも、茶腹も一時でも腹に入れられるものをよこせ」ってことなのかもしれないけど(笑)。ちょっとした風刺も効かせてあるのかな
ニュアンスはちょっと違うけど、ホームズさんも似たような言葉を残しております。
「仕事そのものが報酬なのです」
まぁホームズさんは人間だし生活費も必要なのでもらえるところからはもらうけど(笑)、こんなこと言ってみたいもんだわー
「ゲゲゲの鬼太郎」の深さに改めて触れた一冊でした
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