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2017年08月05日01:17

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「支持率」にある本来の意味やあり方について。

この、内閣改造に対する「支持率」という解釈の仕方についてだけども。

これまでにあった、定期的ないしは緊急的な支持率調査ってのは、
現状における内閣の仕事ぶりや、諸問題に対する対応の仕方など、
およそ「実務」に対しての評価なわけですね。

ところが、内閣改造という「人事行為」を持ってして、支持するか否かってのは
単に「この顔ぶれだと仕事してくれそうかどうか」という、言ってみれば
「期待度・期待値」というだけのこと。

つまり、人事行為というごく一部の事務的業務を持って、
内閣全体を支持するか否かなんて、全く持っておかしな話。

なので、単純に「この改造を受けて貴方は期待しますか?しませんか?」
という問いに対しての数字として表すべきで、内閣支持率として
既存のものと同化させること自体、大いに間違っていると思うわけですよ。

例えるなら。
新型のクルマが発表され、車両の写真が公になり、スペックなどの諸元が明らかになり、
それを受けて「興味を持ったかどうか」、「買ってみたい、乗ってみたい」と思ったかどうか・・
言わば「ファーストインプレッション」であって、真の総合評価はやはり
「展示会で実物を見て触って乗ってみて」といった“実感触”が第一義で、
同時に専門誌等による他者の評価や他の車との比較データ等、
より客観的な参考材料を取り入れつつ、最終的に購入を決断するかどうか。
つまり、良い車だと認識して買うかどうか・・。

よって、現時点では内閣の顔ぶれが明らかになっただけに過ぎず、
まだ一つも表立った仕事等一切してないわけだから、支持するも何もない段階。
車で言う「メディア向けの新車発表会」。実際に記者達の前で走らせて見せたり、
試乗さえもさせていない段階といっていい・・

もっとも、車の場合は基からのメーカーまたは車種のファンであるとか、
姿や諸元だけで予約しちゃう人もいるわけだけど、それにより後悔しようがしまいが
あくまでその個人だけの問題で、他者に対して何らの迷惑でもないし、
特段の問題もないからいいわけで・・。

なので、各社に拠る内訳や掲げ方には、各々多少の差異はあろうものの、
「支持率」として%表記するってのは極めて不適切ですな。
これはある面で、施政者に対しても不健全な利用を促してしまう元でもある。

何より、これを受けて「V字回復だ」などということを、こともあろうに堂々と言ってしまうなど、
恥ずかしいにも程があろうってもの。

因みに改造を受けた直後、こちら北海道のあるローカル番組にて緊急アンケートが実施された。
問いは「この内閣改造を貴方は支持しますか?支持しませんか?」という尋ね方。
結果は「支持しないが76%」で、「支持するが24%」。

ローカルの一番組に過ぎないゆえ、この数字を必要以上に固執するまではないが、
何はともあれ「内閣改造人事」についてにのみ純粋に問うていて、
この人事を行った内閣を、または内閣全体全てについての支持不支持は、
ここに入っていないとしなければならず。

一方の中央主要メディアに拠る世論調査の主体表記は、
今の所「内閣支持率」に共通化されているものが大半。

ここを決定的に見誤ってはならないだろうし、同時にメディア側にも大いに問題があるでしょう。

一方で・・。

従前よりこの支持率調査を前にして、どうにも解せないことがあるんですなぁ。
代表的な設問にある『貴方は現内閣を支持するかしないか』という二択の設定。
正確には「どちらとも言えない」、「わからない」等の3ないしは4択構成にあるといっていいが・・

また、「積極的に支持する(大いに支持する)」、「どちらかと言えば支持する(消極的)」
という項目に踏み込んでいたりもするけども、何れも大抵は「支持する」としてカウントされると。

そもそも、この「支持」という言葉の意味や有り様というのを正確に考える必要がありましょう。
支持とは、基本的に積極的または能動的な意思・理由が根幹にあるもの。
よって、ここに本来「消極的な支持姿勢」はカウントされるべきものじゃない。

現状追認とか、「他に期待できる存在がないから」といった消去法に拠る抽出は、
本来の支持という意味合いからは遠い・・または核心ではないのであり。
つまり受動的な姿勢、「現状をただ受容する」という有り体。

よって、正しい表記のあり方は、

1.「支持する」→積極的に・大いに支持する
2.「受容する」→従前のどちらかと言えば支持する
3.「支持しない」→積極的に支持しない・大いに支持しない・どちらかといえば支持しない
4.「どちらとも言えない」→わからないを含む

この4分類表記や設問設定とし、支持率(支持する)は基本線として1のみとすべきであって、
追記として2を別途補填表記した格好であるのが、より正しい傾向を示すはず。
なので、「消極的支持/不支持」なんていう表し方や項目自体が、
不適切な解釈や傾向を導いてしまう、と。

「支持」はどこまで行っても能動的なものであって、消極的であった時点で支持とは言えず。
ここをひっくるめて「支持されている」「高い支持にある」というのは、甚だ不正確と言える。

その意味でも、表記方法について主要メディアは、いい加減一律同じに統一すべきでしょう。。

http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=4702936
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