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2017年07月26日19:30

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婚活サイゼデート炎上から、つらつらと考えた


 ある婚活コンサルの人が
「婚活第一回目の初デートの食事にサイゼリアを選んではダメですよ」といったようなことを書いていた。
ま、そりゃ、そうだろうなあ、程度の話で終わるはず、なのに、なぜか大炎上。


http://www.excite.co.jp/News/smadan/20170724/E1500893172295.html

婚活コンサル「初デートで女性をサイゼリヤに連れて行くのは駄目」に意見殺到 

https://matome.naver.jp/odai/2150090415986188301

初デートでサイゼリヤはありかなしか?!男女差くっきり!!!

 このあたりのリンクはあ、まあ比較的穏健な意見だけど、
「高級レストランばかり行きたがる金のかかる女、クズ」とか相変わらずの女性叩きや、サイゼリアがいかにすばらしいかの、なんか勘違いした意見やら、
「好きな人と食べればなんだっておいしい」という、いや、本質では間違っていないけど、ここはそういう話じゃないんだから、流れ嫁よ、みたいな。
 なんか、ビミョウにずれた反応が多くて。
 なんでTPOの問題だと解らないんだろう?
 高校生ならサイゼ、中学生ならマック、は定番コースでしょうし、30代社会人でも付き合いの長いカップルや、逆に友達以上恋人未満の二人がたまたま一緒の映画の帰りにサイゼは充分にある話です。
 でも、これは、婚活という昭和風に言えばお見合いで、何の感情もなく条件だけで出会う男女の身上調査。
 つまりは、面接みたいなもんです。
 近所のコンビニバイトからともかく、都心のオフィスに正社員だったら、普段着のジーンズじゃダメですよ、という話なのに、と。
 オバサン、頭ひねっちゃったよ^_^;なんですが。

 そのあたり、上手なまとめがあります。

【私見だがお前ら】婚活の深淵 2 婚活ということを忘れてサイゼでイキるバカッターたち【サイゼと結婚して絶滅しろ】

https://togetter.com/li/1133273

読んで解るように、コンサルの人もサイゼを全否定してるわけじゃないです。
むしろ、ある程度交際が進んできたら、相手の経済感覚を知るためにもサイゼ的なリーズナブルな大衆店に行ったほうが良いとすらアドバイスしています。
婚活サイゼNG、にイキる人たちは、それこそ、結婚以前に人の話を聞け!です。

ただ、この程度の常識的ともいえる婚活話に、ここまで過剰反応しちゃう人、特に男性が多いのは、一体なんだろうと少々考えてみました。

実はこのまとめには、1もあるようでして。

婚活の深淵

https://togetter.com/li/1132952

デブはダメ、年収400万以下はダメ、30代前半までじゃないとダメ。
シビアです。
非正規低賃金の40デブは、絶対結婚なんか無理!という残酷な婚活のテーゼです。
しかし「婚活」という、ある意味、恋を諦めて条件でぎりぎりまで妥協するという結婚を選ぶなら、当然なんだろうなあ。
そして、結婚市場からはじかれた非正規低賃金の40デブ非モテが、ネットで当たり屋よろしく女を叩くという地獄(-_-;)

しかし。
どうしていつの間に、たかが(とあえて言います)結婚が、ここまでハードルが上がってしまったんだろう。
3-40年前は、結婚って恋愛結婚がデフォだった。
実際には恋愛という形でもまず好条件の男子を探すという女性は沢山いただろうし、
だから合コンは学校名でとか、高収入男性をゲットするために、大企業に派遣OLとして転々と動くという女性もいなかったわけじゃない。
ただ、基本は好きな人と一緒にいたいからで、大抵の男女は若い時期になんとなく付き合い、結婚したものだったような気がする。
そういう時代でも、恋愛に縁のない非モテはいた。
お見合いっていうのは、少なくとも30年前の都市部では、よほどのセレブ層でもない限り非モテの救済システムとして機能していた。
実際、昔お見合い経験者の愚痴で、ここに出てる「サイゼのどこが悪い!」レベルの気の利かなさMAX男の話を聞いた。
勿論、普通にモテたけど、なんかのタイミングで婚期を逸してお見合いに臨む人だっていたから、全てとは言わないが


ひとつは、システムとそれに伴う意識の変化ではあると思う。
昭和風に言えばお見合いと書いたけど、昔の見合いと今の結婚相談所や婚活パーティによる婚活の一番の違いはすぐに次候補があること。
昔の見合いも今の婚活も、相手もいないのに結婚したい男女の最後の場であることに変わりないけど、昭和式見合いの場合、地縁血縁や親のコネクションの場合が大半だったので
「これを断ったら、後がないかも…」
と、イマイチ乗り気じゃなくてもよほど嫌じゃない限り回答を迷う。
また、そこで、仲人がよく言えば説得して、気の利かないサイゼ男とくっつけちゃう。
でも、平成式システムでは、イマイチで断っても、次の相手その次の相手がシステム的に紹介される。
そういう意味では不幸な家庭を作らずに済むという点では良い面があるとは思いますが、所詮、元の本人がいきなりスペック上昇なんてことないわけですから
次の相手も次の次の相手も、同じようなイマイチ君イマイチさんで、相談所に払う会費ばかりかさんで徒に時間が過ぎていく。

そもそも、相手もいないのにどうして結婚したいのか?
理由はさまざまだとは思います。
子どもが欲しいと思う人は年齢的な制限がかかるでしょうし、寂しいからとか、家庭に憧れがあるからという人もいるでしょう。
大人になったら結婚するのが当然という価値観で育ってきた人は、その価値観を変えるのは難しいのかもしれませんし、
今でも仕事によっては未婚だと信用されないという職種もあるかもしれません(減ってきてるとは思いますが)
私自身は結婚願望というのが良く解らないし、もし今の夫と結婚せずその後恋人が現れなくても、まあ寂しくないことは無いけど、
それはそれとして受け入れて、それなりに楽しみを見つけて生きていけばいいと思うし、そうなればきっと婚活とかめんどくさいことせずに生きてきたと思いますが、
こればかりは人の価値観ですから、よいも悪いもないでしょう。

ただ、30年前と今とでは結婚の動機で大きく変わったものがあるというか、無くなったものがひとつあります。
これは女性に限ったことですが
「もう働きたくないから結婚する」
ATMかよ!金目当てのたかり女!と、ネット住民が発狂しそうな案件ですが^_^;、こういう女性は別に玉の輿狙いのセレブ妻志向じゃありません。
むしろ逆です。
働きたくない女性の特徴で多かったのは、とろくて気が弱くて気が利かないから仕事が出来ない、いわゆる一般職で特にスキルも必要ない仕事なのについていくのが必死で、
でも、周囲からは足引っ張る人になってしまう人。
そういう女性は別にブスではないんですが、見た目も野暮ったくてとろくて気が利かないから男性に対するアピールも下手で、だからあまりモテなくて、気がつくと入社10年目になっています。
で、入社10年なのに下手すると新入社員より仕事が出来なくて、とてもど独身キャリアウーマン(まだ、そういうイメージが残っていた時代)とは程遠い。
80年代のお見合い市場にはこういう類のアラサー女子が溢れていたんじゃないでしょうか?
で、そういう女性は、似たようなタイプの野暮ったくて気の利かないのサイゼ男とお互い妥協でお見合い結婚、みたいなカップルも多かったんじゃないかと思います。
(全てのお見合いカップルがそうだというわけじゃないですよ、念のため)
で、これって考えてみると。
つまりは30年前くらいまでは、今なら非正規年収200万くらいの男性も正社員年収3-400万、定期昇給アリ、位は貰えていたってことなんですよね。

「愛があれば!」とは言いませんが、結婚における低スペック悪条件をクリアするには、愛しか手段はありません。
年収200万の非正規男子を好きになって付き合ってしまったら、年収400万正社員と見合いしても、そうそう乗り換える女性は、実はそんなにいません。
ただ、そこには釣り書きに出ない恋愛スペック値があるんですよね。
サイゼを選ぶ非モテ年収400万と、学生時代からそこそこ恋愛経験があって、女性との付き合い方もちゃんと出来てる非正規200万なら、後者のほうがはるかに恋愛値は高いんです。
恋愛値を上げるのは年収上げるより容易いと思うんですが、そんな簡単なことが出来ない人だからこそ、婚活市場に残ってるのかも…

今、派遣の仕事していると、結構、アラフォー独女さん、多いです。
別にアラフォーで独身なのは問題ないですが、上に書いたような仕事も女子力もイマイチで、だから派遣しか出来ないんだろうなあって人、悪いけど多いんです。
そういう人って、すこし前の世代なら、とろいパート主婦だったのかしら?とか思うと、やっぱ、非婚化少子化の原因は、非正規の増加による雇用問題なんだなあと。

それこそ、そんな馬鹿な政治家を選んだ国民の責任、なんでしょうかねえ…(-_-;)




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