ニバンテとトムゴディのセッティングを少し変更しました。
ニバンテ⇒モーターとギヤ比を「アトミ2PRO+チョイ速ギヤ」から「LD PRO+超速ギヤ」に変更し、タイヤも4輪ともローハイトタイヤ（ハード：ノーマル形状）であるため勢いが出ていますね。
そのため、フロントローラーを「9mmベアリングローラー⇒8-9mm2段アルミベアリングローラー」に変更し、リアステー上部のローラーを「17mmアルミベアリングローラー（プラリング）⇒17mmアルミベアリングローラー（ゴムリング）」にして制動性を上げています。
結局「勢いだけあっても制動力が甘かったら無駄な動きが多い」となり、総合走行性能には結びつきませんね。あくまで「転倒時の制動効果」を狙ったマイナーチェンジです。
トムゴディ⇒特に不満が無いけど、あえて言えば「トルク2、LD、HD3」のモーターを使った際にセッティングのキャパが欲しい為、リアステー上部のローラーを「19mmプラローラー⇒19mm軽量アルミベアリングローラー（オールアルミ）」に変更。
当然交換したローラーもレストアした状態で回転数も比較的元に戻しました。
こちらもあくまで「制動性」を向上した仕様ですね。
後輪のタイヤを「大径オフセットトレッドタイヤ（ノーマルゴム）⇒大径タイヤ（ハード：スパンテ仕様）」に交換。
これにより、「手動部分の跳ね」を抑え前輪と後輪のグリップ関係を「3:7」から「4:6」に近づけました。
ここで豆知識ですが、私も含めて「あまりMS・MAで大径タイヤを使わない」理由は実は「この手の両軸モーター用シャーシには欠陥がある為」です。
その欠陥とは「マツダRX-7問題」ですね。
楠みちはる先生の湾岸ミッドナイトの40巻41巻を知っている人ならわかりますが、そのうちどちらかに「荻島講習」という「RX-7 FDを含めるロータリーエンジンの弱点」を荻島というキャラが説明していますね。
その弱点を「荻島講習」から説明すれば
1.一般的なシルビアやスカイラインのエンジンは「レシプロエンジン」と呼ばれる「上下のピストン運動を回転運動に変換して駆動を伝えている方式」でRX-7等のエンジンは主に「ローターリーエンジン」と呼ばれる「ローターの回転運動をドライブシャフトを伝って回転運動として駆動を伝えている」となる。
2.ロータリーエンジンもミッションやドライブシャフトの関係があるので取付け位置は大して変わらない（当然である）。
これだけである。
まあ、これだけ言うと「何やねん…。ミニ四駆と関係あらへんやん（笑）」と思うでしょうが、忘れていませんか「ミニ四駆ってモーターで動いてるんですよ」。
モーターは言わずもなが「電池で電力を供給してモーターを回転させてギヤを介してタイヤに駆動を伝える」構造です。
いわば「回転運動を発生させて回転運動を伝達する方式」を採用しており、その流れは「ロータリーエンジンのR��-7と同じ」となります、しかし片軸モーターだけはこの問題に該当しません。
簡単に言えば「動力の法則は回転運動だが、取り付け方が横置きとなるため」ですね。いわば「MR-２」や「フィット」と同じで「横方向の回転運動であればマシンが左右に振られにくい」という特性があります。
そのため、同じ特性を持つ片軸モーターではこの問題が発生しません（強いて言えばジャンプ中の姿勢に多少の影響が出る程度です）。
対してMS・MAシャーシは両軸モーターという事もあり「縦置き」ですね。
３ＤCADに置き換えて「X,Y,Z」で説明すれば
X,タイヤの回転方向
Y,モーターの高さ位置
Z,マシンの進む進行方向（つまりまっすぐ）
とすれば「両軸モーター（縦置きモーター）」とは「Z方向に回転しているモーター」となる（ちなみに「片軸モーター（横置きモーター）」は�省�向に回転している（タイヤの回転とモーターの回転が同一であるためである）。
で、色々長々と語っているが「縦置きと横置きでどういうデメリットが出るかを言えば「荻島講習」では「モーターの位置が高い」と回転モーメントでマシンが回転方向に振られるとしてコーナリングでも「内回りと外回り」が出てしまう。
この問題を解消しようと思えば「エンジンの位置をできるだけ低くして重い部品（エンジン・ミッション）を中心に寄せる」という「フロントミッドシップ」構造でないと成立しないらしい。（ここから、FDなどの運転席がシルビアなどと比べて独特な形状をしているのに説明がつく。いわば「エンジンとミッションを手前に寄せてきたから」が理由となる）。
ここから両軸モーターも本来は「低重心化」しないとジャンプどころか平地でも「コーナリングで安定しない」というデメリットが生まれる（中心位置関係は既にど真ん中に配置されるから問題ない）。
となれば、車高を上げてしまう大径タイヤは本来両軸モーターマシンと相性が悪いとなる。
これを改善するために高加工マシンでは「ペラタイヤ作り」や「ロースタイル改造」とか色々やってるみたいなんだよな。
「ゆとりペラタイヤと大径ローハイトタイヤの違い」も結局は「車高が少し下がるから」
が根拠となる。
こんな感じです。
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