「火村英生に捧げる犯罪」
有栖川有栖
文芸春秋
火村&アリスシリーズの短編集。
8話の短編が収録されています。
それぞれの分量はまちまちで、「鸚鵡返し」「偽りのペア」「殺意と善意の顛末」「殺風景な部屋」等はそもそも有料の携帯HPにUPされたものらしく、SSと呼べるくらいの短いものです。
それでもしっかりトリックを盛り込んだ、本格ミステリになっているのは流石。
「偽りのペア」の時絵さんも可愛いですよね〜。
ドラマで夏木マリ氏が演じた時絵婆ちゃんも、お節介焼きの京都のおばちゃんで、でもとってもお洒落で可愛かったな〜。
アリスとのコミカルな場面は、もう画面一杯に可愛いが溢れてて素晴らしかったですよ。
表題作は火村への挑戦状等、外連味に溢れているものの、真相は割と肩透かし。
むしろタイトルがトリックというか、ミスリードなのでしょうね。
(古)
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