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2017年03月30日21:39

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「準備不足の出師」(カープ2017年シーズン展望)

25年ぶりにディフェンディングチャンピオンとしてシーズン開幕を遂に迎えるカープ。
既にシーズン全試合の本拠地戦の指定席は全て完売しており、37年ぶりの連覇へのファンの期待の大きさも伝わって来るようです。

一方で、オープン戦は攻守共に低調な試合に終始し、内容結果共に散々でした。
あれだけ低調な試合を繰り返した結果として、さほどこれといった新しい戦力の上積みはない状況ですが…さて、明日の開幕に挑むスカッドはどうでしょうか?

【2017年シーズン開幕戦に挑むカープのロースター】
【投手】
 九里亜蓮
 今村猛
 岡田明丈
 中崎翔太
 薮田和樹
 中田廉
△飯田哲也
△クリス・ジョンソン
 ジェイ・ジャクソン
 ライアン・ブレイシア
※△は左投げ

【捕手】
 會澤翼
 石原慶幸
 船越涼太

【内野手】
 上本崇司
△田中広輔
 小窪哲也
 堂林翔太
 新井貴浩
 菊池涼介
△庄司隼人
 ブラッド・エルドレッド
△安部友裕

【外野手】
△丸佳浩
 下水流昴
△松山竜平
△天谷宗一郎
 鈴木誠也
※△は左打ち

まず、先発ですが開幕投手のクリス・ジョンソンを筆頭に岡田明丈、九里亜蓮が開幕カードの先発を飾り次回のカードから野村祐輔と大瀬良大地+αとなると予想されます。
ご存知の通り、黒田博樹が引退し大きな穴が再び開いてしまった先発陣。
前田健太が抜けた穴をものともせず優勝を飾った昨年を引き合いに出して「夢よ、もう一度」と考える方も多くいるかもしれませんが、今年はどうでしょうか?
確かに昨年の沢村賞左腕のジョンソンと最多勝の野村祐輔は健在です。
しかし、それに続く投手が昨年は、二桁勝利はおろか年間通して投げた経験のない投手ばかりで穴を埋められる面子とは現状では到底思えません。
では、先発の5番手以降を上手く固定出来なかった質を上手く数で補った昨年のような事を期待出来るかと言えばそれも怪しいものです。
というのも、大瀬良の後の+αに入るのは恐らくは新人の加藤拓也もしくは床田寛樹。
いずれもオープン戦は微妙な投球に見えて、正直一軍で通用するかはかなり厳しいように思えますし、特に床田は不釣り合いなぐらいに評価と期待が過大過ぎて可哀そうなぐらいです。
こういうレベルの投手を入れるという事は数を揃えるのも一苦労する程度の状態という事の裏返しでしょう。
少なくとも今季は先発が上手く試合を作れた試合を見るのは難しいかもしれません。

一方、リリーフはどうでしょうか?
昨年は一気に様々な面で数字が改善し、一気にリーグ一とも呼べる陣容になったリリーフ陣。
しかし、今季は主軸の出遅れが響いて先発以上に酷い状況で開幕を迎える羽目になりそうです。
まず、昨年のクローザーを務めた中崎翔太が故障で出遅れオープン戦も「間に合った」というより「間に合ったように見えた」というのが見え見えな低調な出来で、今村猛もオープン戦の防御率が凄まじい数字で中崎以上の不振。
かろうじてジェイ・ジャクソンだけは普通の投球を見せてはいますがそれ以外は総崩れといって良いでしょう。
先発が足りない状況にも関わらずあまりの惨状を見かねてブレイディン・ヘーゲンズがリリーフに回るくらいなのですから…。
おまけにそのヘーゲンズもインフルエンザで開幕1軍から外れて代わりはオープン戦で面白いぐらいに打たれて日本の野球に適応しない事を自ら証明したライアン・ブレイシアです。
一岡竜司も故障で大きく出遅れた今、一応そこそこの結果で開幕1軍を勝ち取った薮田和樹や中田廉がそれをカバーするとは思えません。

最後に打線。
オープン戦では主軸3人がいない事を言い訳に拙攻に拙攻を重ねて酷い試合を演出し続けてきてくれやがりました。
「オープン戦では3人がいなかったから…」というにはあまりにも酷すぎる結果ですから、3人が戻って劇的に改善するか正直、怪しいところです。
そもそも、WBCとかいう「MLB宣伝キャラバン」に参加した3人のうち常時試合に出いいた菊池涼介はともかく、あまり出番がなかった田中広輔と、鈴木誠也に関してはコンデションが万全とは言えるか疑問です。
また、投手陣が上記のような有様なおかげで一人しか入れられなくなった助っ人ですが、打率が消費税並みの天文学的な酷い数字を出したブラッド・エルドレッドが、新外人ラミロ・ペーニャを差し置いて1軍というも不可解です。
確かに、ペーニャもペーニャでたいしてインパクトのある活躍を見せたとは言い難く、それと比べて一発のあるエルドレッドに賭けた…と好意的に考えればそうなります。
しかし、ペーニャがいない以上は3塁を守るのは西川竜馬が故障で離脱した途端にあからさまにやる気のない打撃に終始した打率1割台の安部友裕一択です。
仕方ない部分があるとはいえ、明らかな大穴を開けた状況で開幕を迎えるなんて、余裕をかますにしては笑えない冗談です。

以上、様々な観点からカープの2017年シーズンの開幕を考えてみましたが、結論としては攻守共に大変厳しいとしか言いようがありません。

何より、25年ぶりの優勝に調子にのって優勝出来なかった25年の反省を忘れていい気になってしまったチームと球団…残念ながら正直、今のカープを見てもそういう感想しか浮かんでこないのです。

ですが一方で、昨年の展望ではこれに負けないぐらいの悪口を書き連ねたにも関わらず優勝という形で恥を掻かせてくれたという事も私は勿論忘れてはいません。
また、再びそうなる事を祈りたいとも思います。
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