微妙な距離感

三人の一人貧乏。
これは私の母親が、よくいっていた言葉。
友だちが三人集まると、
一人がなんとなく浮いてしまう、
というような意味だろう。

こちらはリビングの出窓から外を眺めている、
我が家のネコさんたち。

左が、家ネコ特訓中のマイケルくん、推定年齢8歳。
真ん中が新入りネコのグレちゃん、一歳と7ヶ月。
右が、長老ネコのチャオ。現在18歳。

マイケルが、赤いフリースの上に乗っている二人と、
微妙な距離感をとっているのがわかるでしょ。
そう、一人貧乏状態なのだ。

マイケルは、外ネコ生活が長く、
家ネコ訓練がつらいようで、
ウギャー、グギャーとうるさく鳴くために
長老様にびしびしとネコパンチされ、
シャーシャーと威嚇されている。
見た目にも大きくて強そうだけれど、
長老様の教育的指導が怖くて仕方ないのだ。

それでも、なんとか仲間に入ろうと、
こうして涙ぐましい努力しているのだけれど、
長老様とは微妙な距離を保っている。

数分後、
マイケルは、一人貧乏に耐えられず、
いなくなってしまった。