郵便配達のお兄さん

夕方、玄関のチャイムが鳴ったので

「ハーイ、どなたですかぁ？」　と、ドアごしに声をかけると

「郵便局の者です〜」　という若い男性の声

あ　いつもの郵便配達のお兄さんだ

すぐハンコを用意して、ドアを開けると

あいかわらず、やさしい笑顔のお兄さんが立っていた

「明けましておめでとうございます、お変わりありませんか？」

「ありがとう、最近では、もう発作も少なくなったのよ」

昨年、ワタシが過呼吸の発作で苦しんでいたとき

たまたま荷物を持って来てくれたのが、このお兄さん

ゼェゼェしながら荷物の受け取りをしてるうち

なんとか発作がおさまったけど、その後もお兄さんは

ものすごくワタシの体調を心配して、たびたびチャイムを押しては

なにげに安否確認をしてくれた・・・ポストに入る普通郵便を手渡しで・・・

「今日は、荷物はなかったんですが、年賀状が届いてて・・・」

「あら、ありがとう。わざわざ・・・」　また、様子見てくれたのね

と、年賀状を受けとると、お兄さんは意を決したように

「実はボク、明日でこの仕事やめるんです」

「エッ・・・」　

「この仕事は臨時でやってたんで・・・やっと正職が見つかって

もうすぐ岡山をはなれるんで、その前にごあいさつを、と思って」

「まぁぁ、わざわざ・・・　ありがとうね、お兄さん

　さびしくなるけど、でも、お兄さんだったら

　どこへ行っても、なにをやっても、出来るわ！！

　人生いろんなコトがあるけど、どーだっていいやってコトや

　イヤな相手なんか、ほっときゃーいいのよッ

　ただ、楽しいことだけ、ひたすらまっすぐ突きぬけていけば

　自然にイイひと達にめぐまれて、きっと幸せになれるから！

　ずーっと、ワタシ応援してるわ・・・」

なんだか・・・　なんだか・・・

胸がいっぱいになって、泣けちゃう

「コレ、お餞別っちゃ、なんだけど」

いつもの缶コーヒーとチョコをさし出すと

（宅急便とか郵便の配達員さんには、必ずお渡してマス）

「ありがとうございます」　と言って

さわやかな笑顔と共に、去っていくお兄さん

・・・

ああ　またひとつ、お別れがあった

だけど

こんな風に

深すぎもせず、近すぎもせず

ただ相手を思いやって

やさしい風が通りすぎるように

そぉっと、遠ざかっていく・・・

そんな関係こそが

もっとも成りがたく

ありがたいもの

かもしれません・・・





　　　さようなら なつかしい思い出よ

　　　お別れです

　　　さようなら 振り向かないで

　　　そのわけは聞かないで

　　　きたるべき時がきて

　　　あなたはひとり旅立つ

　　　心にとどめて さようならの言葉を…



　　　　さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅　主題歌：ＳＡＹＯＮＡＲＡ
　　　　http://www.uta-net.com/movie/161406/







■本日のほにゃほにゃニュース
地球と月、火星からだとこう見える　ＮＡＳＡ探査機撮影
(朝日新聞デジタル - 01月07日 09:18)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4374228