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2016年10月26日21:33

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「奇跡がくれた数式」

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後世になって、アインシュタイン並と呼ばれる天才数学者ラマヌジャン(デブ・パテル)は
1910年代、マドラスの貧しい事務員だった。
彼の才能を見い出し、ケンブリッジに招聘したのは、英国人数学者G.H.ハーディ(ジェレミー・アイアンズ)。

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しかし時は今から100年以上前、インドはイギリスの統治下だった頃。
人種差別甚だしく、ケンブリッジ大学内での偏見やいじめも半端じゃない。
しかも今風の言い方をすると、2人ともいかにもアスペルガー症候群という感じで
お互いにコミュニケーションが上手く取れない。
論理的な証明が何よりも必要だというハーディと、ひらめきで分ってしまうラマヌジャン、
神を拒否する男と、神を愛し崇拝する男、
2人は何度もぶつかり合いながら、共同研究に没頭する。
折しも第一次戦争が勃発、食糧難や疲労からラマヌジャンはどんどん衰弱して行って…

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実話だから仕方ないと言われればそれまでですが
映画の後半、見ていてつらいものがあります。
これじゃあ余りにも酷すぎる、いいとこなしじゃないの、と。
あんなに神を愛したラマヌジャンを、神様は何故助けてあげないの?と。

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しかしそれが辛すぎる分、閉鎖的だったケンブリッジの最高峰トリニティ・カレッジで
教授陣が皆、机を叩いてラマヌジャンを受け入れる終盤のシーンや
偏屈同士のハーディとラマヌジャンの友情が、不器用に培われていく様には
心あたためられます。
偏屈の天才二人を取りなすリトルウッド教授も、いい味出していました。
初めて撮影が許可されたという、トリニティ・カレッジ内部も見どころの一つです。
原題は"The Man Who Knew Infinity"。

公式HP http://kiseki-sushiki.jp/
20 10

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