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2016年10月26日04:42

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BND

ドイツの対外諜報機関BND(連邦情報局)の初代長官は、ラインハルト・ゲーレン。彼はドイツ国防軍の情報将校で、「Fremde Heere Ost」というスパイ機関を率いて、主にソ連に対する諜報活動を行っていた。戦後は、その人脈と情報を材料に米軍にすりよって、西ドイツの対外諜報機関のトップの座についた。しかし彼は、ナチス親衛隊、特に悪名高き保安部隊(SD)の要員を、BND職員として採用していた。21世紀に入って、BNDは文書庫の一部を歴史学者に公開し、終戦直後のBNDでどれだけナチス関係者が働いていたかについて、研究させている。その調査結果が今年から刊行されている。実に調査報告書の長さは7000ページ。今後13冊の本が次々に出される。出版元はベルリンのCh Links Verlag。これまでも東独のシュタージなど、諜報機関についての本を多く出している会社だ。ナチス時代の過去をとことんまで追求して、記録として後世に残すドイツ人の執念だ。

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