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2016年08月29日05:10

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鹿児島県新知事の三反園訓の筋の通らぬナンセンスな川内原発即時停止要請に九電は応じるな

 また原子力発電を票稼ぎ、人気取りにしようとする輩が、奇っ怪にして無体な要求を九州電力に突きつけた。7月に反原発を公約の1つに掲げ、4選を目指す現職を破った鹿児島県知事・三反園(みたぞの)訓である。

◎原子力規制委の厳しい検査で再稼働した川内原発に難癖の要求
 三反園にとって、反原発は知事になるための絶好の旗印だったし、就任した今では手っ取り早い人気取り策である。その具体化が、川内原発の即時停止要請である。
 川内原発は、厳格な原子力規制委の安全審査に合格し、昨年8月に1号機が、10月に2号機が再稼働した。新しいルールに則って、九電は多くの資金投入と膨大な書類作成を行い、やっと再稼働させた原発である。
 それを三反園は、「4月の熊本地震で原発の耐震性をめぐって県民に不安が生じたから」とか「事故が起きた場合の高齢者の避難や車両の確保に課題が残るから」と、難癖に近い理由付けで停止し、あらためて再点検をしてほしい、としたのが、今回の要請である。

◎熊本地震を口実に。しかし規制は「今さらなにを点検するのか」
 無理筋、そのものである。
 まず法的には、知事に原発停止を求める権限はない。
 次に「熊本地震うんぬん」に関しては、規制委が地震後にあらためて安全性を確かめている。同委の田中委員長も「一時停止していったい何を点検するのか」と疑問を投げかけている。つまり、全く根拠がない。
 避難計画の検討も、別に原発を停止しなくても、運転を続けながらできる。これも、停止を求める理由に全くならない。

◎支援の反原発派への義理立て、人気取りはミエミエ
 そもそも今、停止しなくとも、1号機は10月から、2号機は12月から定期検査のために一時停止させることになっている。今、緊急に停止させる理由も、ない。
 つまりは、九電に求めた一時停止要請は、選挙で支持を得た一部の反原発派への義理立て、人気取りにすぎないのは、ミエミエなのだ。
 だから九電は、決してこんな理屈の通らない、実効性もない要請を受け入れるべきではない。何が何でも反原発の朝日新聞や三反園の出身母体のテレビ朝日から厳しく非難されようとも、だ。

◎悪い前例を作るな
 第1、このような法的権限のない要請を受け入れれば、原発に批判的な知事が当選するたびに、原発が停止させられる悪い前例を作る。原子力規制委の意味は無いし、電力会社の経営計画にも、国家のエネルギー政策にも大きな影響を与える。
 九電にすれば、無下に無視すれば、定期点検後の再稼働に三反園(と一部の確信的な反原発派)の妨害を受けることを恐れる気持ちがあるのは事実だ。それに電力使用のピークを過ぎつつある今、ほどなく定期点検で一時停止することもあり、三反園の顔を立て、前倒しして停止しても支障は少ない、という判断もあるだろう。
 しかし無理筋の要請を受け入れることは、前述のように大きな副作用を伴う。他の電力会社への影響も大きい。
 しかし法秩序と適正手続きの無視は、企業の社会的責任を放棄するものでもある。これを肝に銘じてもらいたい。

昨年の今日の日記:「最果ての北千島の占守島に半世紀も暮らした日本人=別所佐吉と二郎蔵の家族の記」
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