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2016年08月27日10:34

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「我々」と呼べた最後の世代

どうだい、一点の曇りもない希望に満ち溢れたこの歌は?

これを聴くたびに、懐かしさのあまり切なくなる。

歌に青春を燃やしていたあのころ。

いろいろな大学祭に招かれて歌ったものだ。



僕たち団塊の世代には、

「若さと健康と歌」がありさえすれば怖いものは何もない時代だった。

僕たちには無限に広がる世界と未来が待ち構えていて、

文字通り「歌の力で世の中は変えられる」と思い込んでいたんだよ。



まだ無名時代の森山良子や賀川良とも大阪の御堂会館で一緒に歌ったものだ。

中でも「赤い鳥」の山本潤子の歌声は、僕にとってはそれこそ希望そのものだった。

ナイーブなあの時代、紛れもなく最も美しい季節だったんだね。

それにしても一緒に魂を燃やしたあの頃の仲間たちは、今頃どこで何をしてるんだろうか。

 

思い返せば僕たち団塊の世代は、他の世代とは画然と違っていて、

自分たちのことを「我々」と二人称で呼ぶことのできた最後の世代なのかもしれない。
 
 
 


https://youtu.be/fM5PleYJgp4






≪卒業≫  山本潤子「赤い鳥」

 

さようならと汽車が出るよ

友と暮らした懐かしい春が

汽車に乗って遠ざかる

風に運ばれた 煙の言葉

さよならと書いた汽車が出るよ

 
カタコト続く 音の中に

友の名前が 浮かんでくるよ

垣根越えて 触れ合った

あの硬い夢を 大事に乗せて

想い出燃やして 汽車が行くよ
 

数え切れない 駅を過ぎて

どこまで続く わたしの旅は

いつの日か また逢える

望を抱いた 汽笛が鳴って

さよならと書いた汽車が出るよ



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