32年ぶりのバスターズは強健な女性たち4人組。いまこの時期にずらっと横にならんだ勇ましい彼女たちを見ると、どうしてもリオ五輪の表彰台、日本女子選手たちのたくましいすがたを思いだしてしまう。またもや無数のオバケによって破滅の危機に追いこまれたマンハッタン、はたしてバスターズはこの窮地から逆転できるのか、バトミントンやレスリングの決勝戦のように…。
彼女たちも32年前のオリジナル同様、「サタデーナイトライブ」上がりのコメディエンヌばかりかと思ったら、「LIFE!」「ヴィンセントが教えてくれたこと」「オデッセイ」等、最近の秀作でけっこう重要な役を演じていた女優でもあった。そしてこの物語のスパイス的役割、どうしようもなくアホなイケメンを演じたのが意外やクリス・ヘムズワースという面白いキャスティング。
オリジナルに思い入れのあるひとにとっては、噴飯ものの演出がけっこうあるようで。でもあの誰もが知るテーマソングの印象のわりには、オリジナルのほうの話の中味はあんまり覚えてないからなあ。オバケ映画に使わずしてどこで使うんだとばかりのCG大サービス、まったく別モノのアクション・コメディ作品と割り切って楽しんでしまうほうがいいのではないかと。
とはいえオリジナルにたいするオマージュというべき小ネタもあちらこちらに。シガニー・ウイ―バー、ビル・マーレイ、ダン・エイクロイドといったかってのメインキャストがチラッと顔を出すのも楽しい(そしてNY市長役はひさびさのあのひとだった)。もちろんあのテーマソングもきっちり流れます。ちょっと遠慮気味のような気がしないでもなかったけど。
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