11ＰＭの戦争特集はいまも記憶にある。

大橋巨泉さんが死去　12日、急性呼吸不全　82歳
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=4101652
私が１１ＰＭを見始めたのは、まさに思春期、小学校の高学年、もちろんその深夜のエロさ目当てだったのだが、そのうちに気がついた、その半分おふざけの後ろにある真摯で真面目なものに。

必ず夏になると戦争特集をやった。今から４０年以上もまえに、従軍慰安婦を問題提起した。また７３１部隊を扱った。日本は被害者だけだったわけではなく、加害者でもあった、その戦争責任にこだわりつづけたのは、戦後の焼け跡を知っている世代だからだったのだろう。

小沢昭一も、野坂昭如もとっくに逝き、永六輔が逝ったいま、大橋巨泉までもそうなるとは。安倍政権の傲慢さが、もっとも天敵とする人々が次から次へと死んでいく。

ただテレビ界の大物、だけではなく、この国が再びあの時代へと逆もどりすることに、そのことに無神経な社会とメディアに敏感な人だった。

同世代の、たとえば作家の小林信彦さんはどういう心境なんだろうか？

おそらく週刊文春のコラムに書くと思うのだが。

あ、中学時代に好きだった女子が、のちに１１ＰＭのカバーガールをやっていた、という噂があるのだが、その真実をいまも確認できない中年の私。