阪神0-9広島東洋カープ
15回戦(カープ11勝4敗)
阪神甲子園球場
C|350010000|9
T|000000000|0
勝利投手 戸田4勝1セーブ
敗戦投手 岩貞4勝7敗
本塁打
(C)丸12号��
投手
(C)戸田
(T)岩貞��-石崎��-榎田-安藤��-マテオ-藤川-ドリス
※数字はマウンドにいる時点での失点(自責点ではない)。
打点
(C)ルナ�⊃薫罩�丸�∃鰡鍬�戸田��
※数字は打点。
先発、戸田は被安打8を浴びながらも要所を凌いでプロ入り最長の9回までを無失点で投げ切る。
打線は初回から繋がり2回までに8得点も以降は繋がらず。
攻守ともに序盤から圧倒して敵地でのカード3連勝を果たす。
戸田は球団左腕としては5年ぶりとなるプロ入り初完投・初完封を上げる。
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この3連戦は序盤にある程度得点差を奪っておいて逃げ切るという事が出来ていましたが、今日に至ってはその最たる例と言えるかもしれません。
もっとも、序盤からこれだけ一方的な展開になってしまった以上は、正直相手チームの方に明らかに問題があっただけに見えてしまいますが…。
とはいえ、一昨日に続いて相手チームの主戦クラスの投手の立ち上がりの悪さをついてしっかり纏まった加点が出来たというのは良かったと思います。
まあ、その2回以降は残塁の山で丸佳浩の本塁打1本に留まったのはご愛敬ですが…。
なかなか難しいとは思いますが、次回以降もこういう展開を期待したいものです。
しかし、序盤で仕事を終えた打線とは異なり試合全体の主役になっていたのはやはりプロ初完投と初完封を飾った戸田隆矢でしょう。
先発の駒が足りなくなり仕方なく起用した(としか思えない)状況にも関わらず意外にも試合を作り、驚きを与えてくれた投手でしたが、更にその上を見せてくれた形です。
ちなみカープと言いますと球団史全体を眺めても大野豊と川口和久程度しか特筆すべき投手がおらず「左腕不毛の大地」として知られております。
で、今回の戸田の記録は左腕による完封勝利は2011年の篠田純平以来5年ぶり、高卒左腕の完封勝利に至ってはなんと1985年の高木宣宏という投手以来31年ぶりだそうです。
いやはや…あまり記憶にないなと思っていたら11連勝に並ぶぐらいの快挙だったんですね。
正直、私は彼に対しては2年目ぐらいの時の戸田を初めて球場で見た時の「こんな水泳選手みたいな体形の投手が先発とか出来るのだろうか？」という印象そのままに今もひ弱な投手だと思っていましたし、そもそも前回登板した横浜スタジアムでは今回同様初回から纏まった援護を貰いながら試合を壊しかけていただけにまったく期待なんてしてませんでした。
そんな「到底完投なんて出来る筈がない」投手が最後はこの結果で、たった1試合で「私の知らない投手」になってしまいました。
特に8回最終回と本人にも未知の領域となるイニングで相手に打ち込まれながらフォーシームとスライダーという少ない引き出しをフルに使って遮二無二投げ続けれる姿は感動すら覚えました。
正直、これをきっかけに彼が覚醒する…なんて甘い事は考えませんが、期待出来る素地が出来ただけでも素晴らしい事です。
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