下記は、2016.6.23 付の産経ニュース【シャープ株主総会(1)】です。確かに日本社会では、企業の株主と経営者・従業員の関係が、良く解って無い面がありますね。はなはだしいのは、労働組合の中には株主責任などと言う、信じられないような無知蒙昧な発言を平気でする者がいるくらいですから・・・。企業城下町などと言う言葉もありますから、株主と言うものの意味や存在を全く理解出来て無いのでしょうね!
記
経営再建中のシャープの定時株主総会が23日、大阪市内で始まった。台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業から合計3888億円の出資を受け入れる特別決議を行う。平成28年3月期連結決算で2期連続の赤字に陥り、鴻海に経営再建を委ねて退任する高橋興三社長は冒頭、役員全員を起立させ「厳しい業績、4年間無配当となったことは誠に申し訳なく、おわび申し上げます。鴻海精密工業などの出資を受け、再生を図ります。ご支援よろしくお願いします」と陳謝した。
総会では6議案が上程され、鴻海からの出資を受け入れるための新株発行の議案や、出資完了後に社長に就く鴻海の戴正呉副総裁ら取締役10人の選任議案などを決議する。
現経営陣がほぼ退陣する節目の総会とあって株主の関心も高く、午前8時半の開場前には行列ができた。10年前からシャープ株を保有した川西市の無職の男性(62)「高橋さんはリストラが全く不十分。1万人規模の削減をやるべきだった。従業員には甘く、株主を見ていない、いかにも『日本の経営』だ。毎年何千億も赤字出すなんて、大阪の商売人のやることではない」と厳しい口調で話した。40年来シャープ株をもつという西宮市の無職男性(70)は「鴻海は受託製造販売のEMS企業だが、シャープのブランド価値を理解していない。4月の買収契約から、約束が二転三転している。これでは、従業員のモチベーションも下がり、シャープブランドを消費者が信頼できなくなる」と疑問を呈した。
一方、海外事業も手がけたシャープOBの男性(80)は「現経営陣はもっと結論を早く出すべきだった。グローバル化が進む中で、鴻海が買収してくれたことはありがたい。シャープブランドを選んでいただいたと思っている」と話した。
同日午後には、金融機関向けの種類株主総会を開き、新株発行のための定款変更議案を諮る。
http://www.sankei.com/west/news/160623/wst1606230026-n1.html
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