欠点だって、歌詞になる。その上歌いやすい。

西野カナ、「トリセツ」替え歌で新アルバム発表
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=4008201
「トリセツ」に「もしも運命の人がいるのなら」、そして「あなたの好きなところ」……。昨今の西野カナの作り出す音楽を聴いていると、若人の恋愛の諸相のピンポイントを的確に、かつ、実に然り気無く歌詞にして、手頃な歌いやすさの旋律でささっと世の関心を独り占めしちゃう……。そういった感じを持ちますね。何かの番組でこの人のインタビューを聞いたことがあるのですが、自身の新作のためにかなり緻密に“市場調査”をするのだそうで、そのネタはもとより、その世界観にしても、その調査を基盤にしての綿密な計算のもとで作り出していると聞くと、まさに自分のこと、身の回りの彼氏のこととかを、その欠点さえも楽しく、そして包み込みながら歌詞にしてしまうというところが、やはりこの人の“オンリーワン”なんだなとおもいますね。然り気無く「やられた！」と思わせる。“眼の高さ”というところが、すでに西野カナなのでしょう。
初期、「逢いたくて震える」とかいう歌詞の曲には、大袈裟なといろいろ批判的な視点もありましたが、その頃からみればずいぶん変わったなと思いますね。変わらないのは、三重県（松阪市出身）の訛りや方言くらいですかね……。