無言歌は続く

　五月らしい　良き気候日　大きめのピーマンにちょっと辛いししとう　丸いなすにかぼちゃを定植　細長いかぼちゃも植える　これが結構うまひ　それにようやく花芽のついたトマトも定食　午前中は畑をうなった　巷では黄金週間　我が家では野菜の手入れの時期だ　我が家の蜂が大分増えたようで　かなり飛行訓練をしていた　多分五千匹近くになっているかもしれぬ　一万匹を超えると分封があると云ふ　十日前後で始まるか　蜂といえば　スズメバチの女王を二匹捕獲　これで家まわりに巣は二つ無くなったことになる　全部で四つか　ひとつは大キイロスズメバチの女王だった　こいつはでかかった　スズメバチも結構大きい

　今宵一枚目は　ドン・ジョバンニ　最後を再聴　最後の場面はいつ聴いてもすごいものだ　地獄に落ちるか　柿の裁きか

　今宵二枚目は　ベートーヴェン　弦楽四重奏曲　9番と10番　この辺りが中期の作品だ　演奏は　ブタペストに拠るベートーヴェン　1960年の録音

　今宵三枚目はレコード　ダイアナ・パントンのレコードのB面　いい音で鳴るもんだ　レコードを聞くときは古いアンプを使用　　三十年以上だが　オーバーホールを繰り返して今も現役である　すこぶるいい音で鳴る
　
　ちょっと前に　昨年のパリ祭における野外コンサートを録画してあったので　お茶を飲みながらみた　こう云ふコンサートが日本で開けるようになるのはいつの日か　ろくに音楽を知らん人が聞きに来る日本　前もって調べてくるひとはいかほどか　演奏できるひとが出てきたが　聴くべきひとが勉強不足で　演奏がわからなひ　と云ふ具合である　演奏が終わるといきなり　拍手にブラボーだもの　べらぼうめ　ところでこのパリ祭のコンサート　エッフェル塔の下で行われる野外コンサート　そのエッフェル塔が公開されたのが今日である　今日と云っても　一八八九年　日本なら明治二十二年である　この年はフランス革命百周年であった　フランスできのふ亡くなったのがかのナポレオン　御年五十一歳であった　一日に三時間しか眠らなかったナポレオン　一八二一年に亡くなった　セントヘレナ島　死因は胃がんだそうだ　「余の辞書に不可能の文字はない」　と云ったとされるが　長く生きるとは言っていなひようだ　この日を境に　一日三時間の睡眠時間が永遠に変わった

　ところで　昨日の節句にもらった柏餅　十個いただいたが食べきれんので　半分は母の友達のところへ　二日でひとつずつ昼にいただく　と云ふ訳で一つ残すのみ　5つの柏餅　食べるのに3日かかる我が家である