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2016年04月24日19:29

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小説「恩讐の鎮魂曲(レクイエム)」中山七里

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あらすじ
韓国船が沈没し、251名が亡くなった。その事故で、女性から救命胴衣を奪った日本人男性が暴行罪で裁判となったが、刑法の「緊急避難」が適用され無罪となった。
一方、医療少年院時代の恩師・稲見が殺人容疑で逮捕されたため、御子柴は弁護人に名乗りでる。
稲見は本当に殺人を犯したのか?

シリーズ三作目。
今巻は「特別養護老人ホーム」での殺人についてです。
昨今の老人ホームでの虐待について触れています。
介護士は、閉鎖状況で給料が安いためそれにストレスを感じ、虐待に走るのでしょう。
せめて、給料が高ければ、こういう虐待は減るだろう、と思います。

過去の事件が、まさかこうも繋がるとは思いもしませんでした。
縁とは不思議なものだな、と思いました。
御子柴の気持ちは痛いほど分かるなぁ。
世話になった恩師が殺人を犯してしまうという悲劇。
せめて無罪になる方向に持って生きたい、という気持ちが。

御子柴は過去に殺人を犯してしまったが、こうやって更正できて社会の役に立っているというのが本シリーズの魅力だろうか。
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