mixiユーザー(id:57559642)

2016年03月05日16:53

206 view

雨前です&小説 謎の女・24

  明日は雨がパラリと来そうですね。午前中整骨院で治療中に、ズキンと頭に痛みが走り「イテッ」と思わず声を上げたら超音波をクウネルの脚に当てていたアシスタントの女性がびっくりしてました(笑)考えて見ると人間の脳は電気信号で痛みを感じたり身体を動かしたりしているのですよね。電気信号の回路のちょっとしたエラーや障害で痛みが出るのだと思えば、不思議と納得出来ました(笑)気圧の変化がエラーを起こす・・すごく高性能なパソコンを体内に埋め込んでいるクウネル(笑)ちょっと自慢しようかな?(笑)でも思考経路の障害で文章がじょうずに書けない・・これは自慢になりませんね(笑)

わーい(嬉しい顔)小説・限無幻夢 (謎の女 24)
「古代社会、つまり、まだ宇宙人の血が濃い時代に、権力から追われて隠れた者もいたはずよね」
 俺の疑念に気づかぬように理沙は話しを続ける。
「突拍子も無い発想だけど、今思い付いた・・その追われた者達に付いて行った者が12人で、キリスト教の12人の使徒とか仏教の12神将だったりしたら・・」
 俺は自分の発想に満足した。伝説はまったくの作り話しとは思えない。何らかの根拠と言うか、それに近い事実があって、それを語り継ぐ者があったからこそ残っているはずだ。自分の能力を圧政と収奪に使うのでなく、社会の貧しい者や病気に苦しむものを救おうとする者がいたとすれば、密かにそれを助ける者もいるし、善行を語り継ぐ民もいたのではないか?
「思ったより理解が早いわ」
 理沙が満足気に眼を輝かせた。
「そう考えると、13と言う数字は意図的に忌み嫌われるようにしたかもしれないなぁ・・隠れた者・・逃げた者が命がけで守る者の存在を隠すために、自分たちは12名であることを強調したかも知れない」
「それでも追う側は12名の他にもうひとりいることを知っていた・・」
「馬鹿なことをもうひとつ思い付いた・・13番目の人物・・つまり12名が命がけで守ったにしても所詮追われる身だ。血を引き継ぐことなど考える余裕もなく逃げ回り、結局殺されてしまったかも知れないよ」
 俺はなぜかユダヤ人虐殺と言うことを思いだした。考えて見ると古代社会の部族間闘争も血を絶やすための虐殺であったと思える。俺が眼にした物語としての歴史、平家と源氏の戦いも基本的には部族の血を根絶やしにすることにあったはずだ。ただ交通や情報が今のように発達しておらず、根絶やしにする前に一部の者に逃げられたと言うことかも知れない。追跡が出来なかっただろうし、追われる平家もどこへたどり着くか知ってはいなかった。
 俺の妄想は飛躍した。歴史は権力者が創る物だ。九州の片田舎に産まれた初代天皇とされる神武天皇がどうして日本統一を果たせたのか?武家社会が出来、権力を奪われながらも天皇家はどうして生き残って来れたのか?島国であったと言うことが外国と違った歴史に発展したことは理解できる。広い大陸を移動し放牧の民として彷徨った外国と違って、日本は教育をしやすかったのかも知れない。大陸から流れて来た異民族から学んだことを、教え広める教育の風習があったかも知れない。
 理沙の言うとうり、宇宙人の子孫がいたとしたら、大陸から追われて逃げて来たとしたら、自分の持つ能力ですぐに王権を得ただろうし、自分は神の子であり、神から使わされた者としての認識を徹底して広めたはずだ。そしてそれは成功した。武家社会が確立される以前から、天皇は神の子孫であるとの認識が日本では信じられ、広まって行ったのだ。神が創った島などと言うありえない神話を誰もが信じ、権力を奪った武士も刷り込まれた神の子孫であると言う天皇家を名分として利用せねば周りの納得を得られなかった。お飾りであっても天皇家を残さねばならなかった。科学的根拠は無いが、日本の歴史はそう言う記録として残されたに違いない。権力を維持し続けるために、権力者は天皇家・神の子孫との婚姻を望み、そして血はどんどん薄まって行った・・外国の王権も血の継承が重視されたのだろうか?
 もっと歴史を学んでおくべきだった・・そう思いながら俺は理沙の眼を見た。(続く)

1 6

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する