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2016年02月25日19:47

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歓迎すべき傾向

楽しい修学旅行を嫌がる子どもが急増中!その理由は?
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=29&from=diary&id=3868567


教師をしていてなにがいちばん厭だったかといえば
それはもう修学旅行。
 
修学旅行の制度ができたのは明治10年。
その頃には修学旅行の教育的意義は充分にあった。
だいいち生まれてから死ぬまで
生まれ育った地域をを出て旅行することさえままならなかった時代。
見聞を広め学習することは教室での座学とは違い、
子供たちにとって至って効果があったとみられる。
 
しかし現代、幼い子供さえ容易に海外旅行ができるにも拘らず、
わざわざ団体を組んで「修学旅行」という形骸化した行事を
なおも墨守する必要性、必然性がどこにあるのか?
「見聞を広める」という形式上の目的とは甚だしく乖離して、
現代の修学旅行はレジャーと化している有様。
例えばわが校で実施していたスキー修学旅行も、
最後の2日間は東京ディズニーランド見学だった。
こんなもの、何の意味がある?
 
修学旅行中、付添教師はひたすら生徒たちの非行や事故を心配して
夜もおちおち眠ってはいられない。
無事旅程を消化して、帰り着いたときには疲労困憊、
翌日からの授業にさえ差障りが出るほどだ。
 
「修学旅行には団体の規律と協力を学ぶ教育的意義はある」
と未だに主張する頑迷固陋な原理主義者もあるが、
別にそれは修学旅行ばかりで得られるものではなかろう。
一泊合宿、夏の移動学校、体育祭、文化祭などで充分可能ではないか。
 
明治初めにできて、耐用年数がとうに尽きたこんな意味のない行事は
もう考え直す時期に来ているのではないか。
時間とお金と労力の無駄遣いになるだけでなく
後には虚しさだけが残るばかりだ。
 

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