今さら、の感も強いけれど、劇団ひとりの小説を読んでみた。図書館万歳。
『陰日向に咲く』
著:劇団ひとり 刊:幻冬舎 2006 1,400円+税
http://books.rakuten.co.jp/rb/3727445/
発刊当時はそれなりに話題となり、映画化もされたと記憶している。
が、私は小説版も読んでいないし、映画も観ていなかった。
小説には短編が5編収められており、それぞれにちょっとずつ、前回の登場
人物が顔を出すというオムニバス形式の小説だった。
主人公たちは割と「さえない人」で、物語内でもそんなに大きな事件が起こる
わけでもなくて。 どの主人公も、そのさえない現状を脱却するか、精神的に
少し持ち直したりするまでの姿を描いている。
ところどころ、ホロッとさせる部分もあるけれど、概ね、平坦な小説だったと
思う。
個人的な好みとしては、どうかなぁ。 悪くはない。 微妙だ。
10点満点で6点ぐらい。 気分によっては7点あげてもいい。
映画版も機会があれば観てみようかな、と思わせる程度の作品だった。
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