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2016年01月30日21:51

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通常の地震にくらべてゆっくりと断層がずれ動く「ゆっくり滑り」(スロースリップ)が、北海道から関東地方にかけての太平洋沖で周期的に起きている>というけれど

スロースリップ(ゆっくりすべり)


地震とは、地下の岩盤に蓄積されたひずみエネルギーを断層のすべり運動により解放する現象です。通常の地震では、断層が高速(1秒間に約1m)にすべり、地震波を放射します。一方、スロースリップ(ゆっくりすべり)と呼ばれる、ゆっくりと断層が動いて地震波を放射せずにひずみエネルギーを解放する特異な現象が、2000年代初頭から日本で稠密な観測網により検出されるようになりました。その後、日本だけでなく、世界中のプレート境界においてもスロースリップの検出が相次ぎました。現在では、プレート境界の断層では、スロースリップと高速なすべり(通常の地震)の両方が発生していて、お互いに影響を及ぼしあっていると考えられています。

プレート境界で発生するスロースリップは、さらに短期的スロースリップと長期的スロースリップに分けられます。短期的スロースリップは、およそ数日間かけて発生する現象で、東海地方や四国地方では数か月に1回の頻度で発生していることが知られています。また、長期的スロースリップは、数か月から数年かけて、プレート境界がゆっくりすべる現象で、東海地方や四国地方では、過去に繰り返し発生していたと推定されています。また、短期的スロースリップや長期的スロースリップが発生しているときには、深部低周波地震活動が活発になると言われています。

スロースリップイベントは、ひずみ計、傾斜計、GNSS観測などで検出することができます。また、水準測量のデータなどから、過去のスロースリップイベントを見付ける試みも行われています。一方で、スロースリップイベントが高速なすべり(通常の地震)に与える影響などを、数値シミュレーションによって明らかにしようとする研究も進められています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーー
http://www.jishin.go.jp/resource/terms/tm_slow_slip/


スロースリップ(英: slow slip)とは、地震学の用語で、普通の地震によるプレートのすべり(スリップ)よりもはるかに遅い速度で発生する滑り現象のことである[1]。「スローイベント」「スロー地震」「ゆっくりすべり」「ゆっくり地震」などとも呼ばれるが、厳密には「スロースリップ」か「ゆっくりすべり」が最も的確に意味を表している。海溝などの沈み込み帯ではよく見られる現象。また、1つのプレートの中に存在する断層の面でも発生する。防災科学技術研究所により整備された高感度地震観測網の観測結果が当該事象発見のきっかけとなった。SSE(Slow Slip Event)と略される事もある[2]。

「普通の地震よりもはるかに遅い速度」というのは、地震を起こす地殻変動の速度のことである。地震としては、地震動の継続時間が非常に長く、地震動の周期が比較的長め(約0.5秒-数十秒、低周波領域)であるという特徴を持つ。



目次 [非表示]
1 スロースリップとは 1.1 サイレント地震とスロー地震
1.2 アフタースリップ

2 スロースリップ構造の例 2.1 東海地方
2.2 房総半島沖
2.3 南関東
2.4 日向灘
2.5 三陸沖
2.6 東南海地域

3 観測システム
4 スロースリップと地震予知
5 出典
6 脚注
7 関連項目
8 参考文献・外部リンク


スロースリップとは[編集]





海溝付近のプレート境界の断面図。いくつかのパターンを示した。
1.大陸プレート
2.付加体
3.海洋プレート
4.安定すべり域
5.固着域
6.遷移領域
スロースリップのほとんどは黄色で示した6.遷移領域で起こる。
海洋プレートが大陸プレートの下に沈みこむ構造(沈み込み帯)では、海溝ができ、プレート同士の境界面の一部が強い圧力によって密着して固定され(固着)、固着域(アスペリティ)ができるのが一般的である。固着域は、数十年から数百年の間圧力を溜め込んで動かず、地震の時に一気にずれ動く部分である。

通常、この固着域は帯状に分布するものもあれば、まだらに分布したりするものもあり、大きさも分布も場所によってさまざまである。大まかに見れば、海溝に対してほぼ平行に分布する。ちなみに、この固着域の分布はプレート同士の境界面の温度に関係があるとされているが、温度だけでは説明できず、そのほかにも多数の要因があると考えられている。固着域の周り(すぐ内側と外側)には、スロースリップを起こしながら沈み込む部分(スロースリップ域、遷移領域)が細長く分布し、そのさらに内側には地震を起こさずに安定して沈み込む部分(安定すべり域)が広く分布している。

力学的には、固着域は動的な不安定破壊を起こす特性、遷移領域は静的に不安定破壊を起こす特性、安定すべり域は安定したすべりを起こす特性を持っている。つまり、固着域は大きな振動を伴った地震、遷移領域は振動をほとんど伴わない地震や「すべり」、安定すべり域は振動を全く伴わない滑らかな「すべり」を起こす。

基本的には、沈みこむ海洋プレートは移動方向と同じ向きに、乗り上げている大陸プレートはその向きとは逆方向に、スロースリップを起こす。また、プレート同士の境界面が、アスペリティとバリアの2種類で構成されているという考え方もある。この考え方では、バリアは地震を起こさずに安定して沈み込み、安定すべり域と同じ働きをしているが、水などが浸入することによってスロースリップを起こすようになるとしている。

日向灘から四国沖の豊後水道域で発生したスロー地震を分析した防災科学技術研究所によれば、深さによって3種類の性質の異なる地震が発生している。また、これら3つの現象は周期的に連動して発生している[3]。
1.深さ 30-40km 、深部低周波微動。P波S波の区別が不明瞭な周期0.5秒程度の振動現象で、数日程度継続する。
2.深さ 30km 付近、スロースリップイベント。地震動を生じない程度のゆっくりした断層のずれ運動。数年間継続することもある。
3.深さ 5km 付近、超低周波地震。1秒より短い周期の成分を含まない10秒程度の周期の地震。

サイレント地震とスロー地震[編集]

厳密には、地震によるすべりを伴わないスロースリップをサイレント地震(silent earthquake)、地震によるすべりを伴うスロースリップをスロー地震(slow earthquake)というが、使い分けは研究者の間でも正確ではない。スロー地震は地震計による観測が可能であるが、サイレント地震は観測不可能であり、GPSなどで継続的に変位の観測を行わなければ発見できない。

また、明治三陸地震のように、震度が比較的小さいながらも巨大な津波が発生する地震があり、これは「津波地震」と呼ばれている。津波地震が発生する原因には、地震時のすべりが遅いことが関係していると考えられており、津波地震はスロー地震に含められることがある。スロー地震はゆっくりとした揺れで大きな津波を伴うことから、サイレント地震はゆっくりとした揺れで津波さえ伴わないことから名づけられたとされているが、現在は地震以外の「滑り」にまで語義が拡大されている。

サイレント地震は、継続期間が数日間の短期的スロースリップと、継続期間が数か月から数年と長い長期的スロースリップに分けることがある。

アフタースリップ[編集]

また、大地震の発生後に震源域の周囲で発生する速度の遅いすべりを余効滑り(アフタースリップ、after slip、または余効変動)といい、これもスロースリップに含めることがある
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーー
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%97




地震と関係?「ゆっくり滑り」 太平洋沖で周期的に発生
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2016年01月30日 19:12 朝日新聞デジタル

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朝日新聞デジタル通常の地震にくらべてゆっくりと断層がずれ動く「ゆっくり滑り」(スロースリップ)が、北海道から関東地方にかけての太平洋沖で周期的に起きていることを


 東北大などの研究チームが明らかにした。周期と地震との間には関係がみられ、大地震の予測に役立つ可能性があるという。29日付の米科学誌サイエンス電子版に掲載された。


 ゆっくり滑りは、岩盤が数日から1年以上かけて滑る現象。研究チームは、地殻変動などのデータから、プレートが沈み込んでいる境界部で起きているゆっくり滑りの1984年以降(関東と北海道は93年以降)の速度の変化を2011年まで調べた。


 この結果、速度の変化には周期があり、地域により1〜6年であることがわかった。加速する時期にはマグニチュード5以上の地震が起こりやすい傾向があり、周期が3年の三陸沖東部では、遅い時期に比べて6・2倍の発生数だった。


 ゆっくり滑りに周期性があることは西日本では知られていたが、東日本は不明だった。内田直希・東北大助教は「周期性を活用することで大地震の発生時期の予測に貢献できる可能性がある」と語る。(渡辺周)

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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーー
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%97
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