■ ティムタム止められない止まらない
ニュージランドやオーストラリア遠征や取材旅行でもっとも印象に残っているのは、ニュージーランドのローカルエアーのウエリントン空港への着陸と、カンタス航空のロストバゲージの凄さ、つまり日本ではなかなか体験できないフライトです。
ウエリントン空港への着陸は今まで経験した中でも、1番か2番の、かなり恐かった記憶があります。コンチネンタルエアーのグアム便で豪雨と落雷の中を着陸した瞬間の振動が凄くて、屋根のパネルが脱落してきて、頭に当たったのも驚きましたけど。ウエリントンは違う意味で凄かった。
狭い空港ですけど、もの凄い横風が常に吹いている空港で、ウエンディウエリントンと呼ばれていました。風が強いことが自慢の海岸沿いの町でした。台風がきているわけでもないのに、大型バスは徐行で、ヨットハーバーに大きなヨットがマストを並べている町へ向かって、そろそろ近づいていきます。
海岸沿いの道をジュギングしている人が、もの凄いことになっています。ウインドブレーカーがバタバタしています。マジに風で吹き飛ばされそうになっていて、パイプ製のガードレールにしがみついてその場で踏ん張っているんですから。スピンネーカーを上げたレーシングヨットなら時速100km出ちゃうか、マストが折れるんじゃないかと思わせるほどです。
何度かこのウエリントン空港に降りているのですが、毎回強風による右に左への急な機体の傾きで、羽が地面にぶつかるんじゃないかと心配させます。パイロットはなれているらしく、巧みな修正を半端じゃなくしながら、ドンと片車輪が滑走路へ、そして両脚着いてキープしてから逆噴射してというパターンです。
ジェットコースター系の乗り物が大嫌いの人には2度と嫌というような、段々高度を下げて行くと小さなジェット機の機体が不安定に揺れ出して、短時間ですけど右往左往があって、ドンという着陸を経験しています。また来たな〜と言う実感たっぷりの、手に汗握る瞬間です。ちなみにジェットコースター系の乗り物すごく嫌いです。
そんなニュージーランドとオーストラリアですが、スーパーマーケット巡りは定番です。牛、豚、羊、馬、鹿、カンガルー、ダチョウ、七面鳥、チキン、お肉の種類が、部位別にいっぱいあって圧倒されます。それに比べてお魚類はちょっと寂しいですけど、海鮮レストランやオイスターバーの情報は、港町なだけにすぐにゲットできます。
日本から持って行ったおせんべいとかが力つきる頃には、地元で売っているライスクッキーに切り替えます。甘いものも欲しくなって、買うのはティムタムというチョコレートクリームやキャラメルクリームを、ビスケットでサンドイッチして、さらにミルクチョコレートをコーティングしたお菓子です。
甘さを甘さでサンドイッチして、さらに甘いものをかけています。みつけた当初は1箱11個をすぐに食べてしまいましたが、絶対ヤバいと思い、最近では買うのを躊躇もしますし、買っても1週間のお楽しみにするようにしています。
ニュージーランドもオーストラリアもオイスターバーの充実ぶりは凄いです。いろいろなカキをキープしていて、大きさも違えば美味しさも違います。レモンや酢やソースなどが用意されていますが、自前でお気に入りの醤油とゆずぽんを持って行きます。
ショーウインドに飾られているカキを指差して、トレーに牡蠣殻付きの新鮮なカキを一通り選んで、好きやつだけアンコールして食べます。レースが終わったり取材も終わって、もうどうなってもいい、後は帰るだけだからと、旅の終わりには必ず時間を作って立ち寄っています。
ニュージーランドではもう1カ所立寄る場所があります。それはニュージランドに本社があるカンタベリーが直営するラグビー専門ショップです。大きい規模ではありませんが、日本ではスポーツ用品メーカーがライセンス生産しているので、手に入らなくなった、ニュージーランド製のピユアウールやシルク混紡の試合用の鮮やかなクラシックジャージが販売されています。
カジュアル系のTシャツやポロシャツやバッグの品揃えが増えているので、日常生活からラグビーチックなファッションを楽しめます。ラグビージャージも試合用は襟無しで丈夫な化学繊維で伸縮性のあるTシャツみたいになったので、クラッシックスタイルのジャージこそカジュアルなメモリアルなものになって、お土産に大人気になっていました。
ところで、ティムタムですが、最近は7種類もあることを輸入菓子を扱っているお店でみつけました。全種類制覇してみたいな。デブの道一直線、またはまっしぐらの危険をはらんでいます。
ログインしてコメントを確認・投稿する