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2015年12月04日06:37

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葉山町さんぽ「三浦アルプス北尾根東尾根・二子山から畠山」

葉山町さんぽ「三浦アルプス北尾根東尾根・二子山から畠山」

○「笠原商店前の庚申塔」(長柄450)
逗子(新逗子)駅前から葉山方面のバスに乗り長柄交差点で下車し、あずまやのところを斜めに入り道なりに行きます。すぐの笠原商店前に5基の庚申塔があります。

○「阿部倉山登山口の庚申塔」(長柄1212)
旧道を東に向かうと、正面に見えているこんもりとした山がこれから向かう阿部倉山になります。御霊神社の先で右折して、川久保橋を渡り逗葉新道を横断し道なりに左手へ曲がっていきます。 森戸川沿いへ続く道を右手に分けて、更に真直ぐに進んでいくと山際に着き、右側に「阿部倉山登山口の庚申塔」があります。庚申塔は4基ですが、右上のコンクリートの中に、畠山重忠守護地蔵尊や馬頭観音、牛明神があります。ここが道標はありませんが、阿部倉山登山口で北尾根の西端になります。

◎『三浦アルプスハイキングコース』
「三浦アルプス」の大半は、逗子市・葉山町に属し、一部は横須賀市にまたがっています。三浦半島の地図でみると、逗葉新道と県道横須賀葉山線にはさまれた広大な丘陵地帯で、この丘陵の中に、阿部倉山(156m)・二子山(207m)・畠山(205m)・仙元山(117m)の名前がみられます。丘陵地帯のなかを森戸川が流れています。二子山や仙元山周辺には、かなり以前からハイキングコースが整備されていて、多くのハイカーに親しまれてきました。三浦アルプス一帯は、三浦半島に残された貴重な森です。昔は薪や肥料を得るために地元の農家の人達が入山したようですが、最近は薪取りなどもなくなり、数十年も放置されているため原生林のような状態になっています。春先には、サンコウチョウやオオルリ・ホトトギスなど渡り鳥の姿を見ることができます。タヌキやタイワンリス・ノウサギなどの哺乳類も多く生息しています。森戸川では、アブラハヤやオイカワ・ハゼなどの魚類、夏にはホタルも見ることができます。首都圏に近く、標高は高くありませんが、小さな頂きがたくさんあり、アップダウンの繰り返しはまさにアルプスの感があり、里山歩きにうってつけです。
【阿部倉山(標高156m)】
庚申塔と右手の民家の間にある細い道を進んでいきます。左手にお地蔵さんが沢山並んでおり、その左手前にある電柱の脇から戻るようにして上っていく細い山道があります。これが阿部倉山への道になります。この先、ハイキングコースとして整備されている道ではありませんが、 分岐もなくて迷ってしまうことはありません。整備された雑木林の中の急坂をジグザグに上ると、丁字路に出て右折し笹竹や常緑樹が生い茂る道を進んでいくと、程なくして「阿部倉山」(標高156m)の頂上に着きます。周りは樹木に覆われていて展望は得られず、観光地化されていない普通の山の頂上といった感じでした。そばの木に「阿部倉山161m」と書かれた板切れがくくりつけてあり、そのすぐ下の黄色いテープには「阿部倉山156m」と書かれています。市販されている地図では156mとなっています。
【二子山(下ノ山、標高206m)】
阿部倉山の先にも山道が続いているようでしたが、丁字路まで引き返し右(←二子山)に行きます。いったん下って上り返します。その後も小さなアップダウンを繰り返しながら尾根道が続き、やがて左手の樹木越しに南郷上ノ山公園が見えてきます。途中の左下へ降っていくのは南郷上ノ山公園への道で、 二子山へは正面の道を進んでいきます。小ピークを過ぎて上っていくと、下草が刈り取られて少し開けた場所があり、二子山(下ノ山、標高206m)の小広い山頂に着きます。細い木のそばに「二子山(下ノ山)頂上」と記された簡単な標識が設置されています。周りは樹木に覆われていて、残念ながら展望は得られません。
【二子山(上ノ山、標高207.9m)】
下ノ山山頂から先はツバキやアオキが多くなり、いったん鞍部まで下りそこから上り返していきます。杉林の中に広がった道を上っていくと、葉山町消防本部の設置した山火事通報用の目標番号24の看板があります。まもなく二子山(上ノ山)です。「二子山(上ノ山)頂上」、「標高207.9m」の標識があります。広々とした山頂で木製の展望台があり、360度の展望が楽しめます。電波塔の近くに一等三角点があります。
【いこいの里展望台合流点】
展望を満喫したら、左手(北側)の横木の階段を降っていきます。道が左に曲がるところで、南郷上ノ山公園へと続く広い道を左に分けて、正面の沼間方面への小道・三浦アルプス北尾根に入ります。すぐに森戸川への道を右に分けます。小ピークを右に巻いて行き、痩せ尾根に乗ります。この先大きなアップダウンはなく、静かな山歩きが楽しめます。まもなく子ピークを越したところで、丁字路に突き当たります。左はいこいの里展望台から道で、ここが交流点になります。
【馬頭観音】
合流点を右折し、東方の田浦梅林方面への道に入ります。すぐグリーヒルバス停への道を左に分けます。さらに進み道が南に曲がると、左角上に馬頭観音のある丁字路です。馬頭観音は、文政3年(1820)に安置されました。
【三浦アルプス東尾根】
馬頭観音で左折して、雨上がりの時は滑りやすい道を行きます。やがて右側に36号鉄塔を見ると丁字路に出ます。ここから先は「三浦アルプス東尾根」になり、左は田浦町港ヶ丘へ、ここは右折して田浦梅林へと上がって行きます。
【田浦梅林分岐】
南方向へ上っていくと尾根道となり、小ピークを右に巻いて行くとほどなく左に田浦梅林への急坂が分岐します。
【乳頭山】
さらに尾根道を行きロープのある岩場を上り、丁字路で左の網階段のある急坂をひと上りすると「乳頭山」です。大きな木の側には保安林の菱形の看板があり、そこにマジックで「乳頭山」と書き込まれています。地図には山名がありませんが、山の形から地元ではこう呼ばれています。山頂の周りは概ね樹木に覆われていますが、左前方が一部開けていて横須賀港などを見渡すことができます。
【畠山(標高205.2m、畠山城跡)】
ここから支尾根の畠山を目指します。南の網階段を15m下り、すぐ下の丁字路を左折して畠山方面に入り、まもなく丁字路に突き当り右折します。畠山への稜線上の道はかつて日本軍の要塞地帯であったようで、分岐に「東京湾要塞第1区地帯標」と刻まれた石標が建っています。この石標はこの先の尾根道に何本か見られます。このあたりからツバキが多くなり、並木の道になります。小さなアップダウンを繰り返し急坂を上ると、塚山公園からの道に合流します。右折してゆったり上っていくと「畠山」(標高205.2m、畠山城跡)です。小広い山頂に、三等三角点と石造馬頭観音があり、北東方面の展望が開けます。この山は平家時代に、畠山重忠が衣笠城の搦め手口を攻めた時、ここに本陣を構えたので畠山と名付けられたといいます。
【八丁坂】
不動橋方面(南西)に下ります。この道を地元では「八丁坂」と呼んでいます。しばらく下って行くと、孟宗竹林を過ぎて車道に飛び出します。左折して南に下っていきます。
【伊東家長屋門】
不動橋へと下って行くと、左手に伊東家長屋門があります。伊東祐親を祖とした木古庭の元名主、葉山初代村長・初代町長の家です。個人宅ですので、迷惑にならないよう階段下からそっと見学です。さらに下って行くと不動橋で、不動橋バス停があります。

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