中国国産機ARJ21は「安心してください、安全です」と力説 中国で報道、成都航空で就航へ
2015年12月03日 11:12 サーチナ
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=97&from=diary&id=3741801
中国メディアの環球網はこのほど、
「成都航空:ARJ21はとても安全です。中国人の皆さん、安心してください。
C919も率先して導入したいです」
と題する記事を発表した。
成都航空は中国国産旅客機のARJ21を2月ごろに営業運航に投入する考えだ。
ARJ21は中国が開発したリージョナル(地域路線用)ジェット旅客機だ。
11月29日に初めて、成都航空に引き渡された。
成都航空の荘浩剛会長によると、路線運航に投入するためには、航空運輸行政を
担当する民航局の審査に合格する必要があるので、3カ月程度の時間がかかるという。
つまり、ARJ21は2016年2月以降になる見込みだ。
投入する路線は、成都(四川省)と北京、上海、西安(陝西省)、武漢(湖北省)を結ぶ
航路が考えられるという。
環球網は、ARJ21に対する最大の関心事項は安全性と論じた上で、
「2002年の開発立案から08年の初飛行、15年の引き渡しまで10年以上の時間をかけて
打ちこんできた。ARJ21は研究開発の各段階で、第三者に厳格に監督された。
いずれの段階の審査も世界標準にもとづく非常に厳格なものだった。
信頼性に疑いの余地はない。人々は完全に安心してよい」
と評した。
成都航空の荘会長も
「中国の民間航空の安全性は非常に高く、米国以上だ」
と説明。
ARJ21導入についても
「心をこめて準備してきた。
この国産旅客機を簡単に形容するならば、理論的に成熟し、システムは健全で、
(安全の)保障も力強いということだ」
と説明した。
成都航空に引き渡されたのはARJ21−700と呼ばれるタイプで、座席数は78−90席、
航続距離は2200キロメートルだ。
中国は座席数130−190席のC919の開発も進めているが、成都航空はC919も
率先して導入する考えという。
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◆解説◆
ARJ21は航空路線の支線に投入することを念頭に開発された旅客機で、
三菱重工業が開発して11月11日に初飛行したMRJと競合する機種だ。
日本が開発した旅客機とビジネス上のライバルになる機だが、関係者が苦労を重ねて
世に送り出した飛行機であるからには、安全性も十二分に確保されていると信じたい。
ただ、日本では自国のMRJについて、技術面やビジネス面の可能性についての報道が
主であり、安全性を強調する記事は見当たらない。
一方のARJ21については、上記のように安全性を強調する記事がみられる。
自国の工業製品に対する国民の信頼度が、記事の切り口にも反映されている。
(編集担当:如月隼人)
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