16日各紙web。内閣府発表の7〜9月期実質GDP速報値は、前期(4〜6月期)と比べて0.2%減と、2四半期連続のマイナス成長となった。連続でマイナスになるのは、消費税率の引き上げで個人消費が低迷した14年4〜6月期、7〜9月期以来。年率換算では0.8%減だった。
個人消費は0.5%増と2四半期ぶりのプラスだったが、企業の設備投資が1.3%減と前期(1.2%減)に続いてマイナスと振るわなかったのが要因。
これを受け、日経平均は203円安の1万9393円。
→ 超金融緩和教の信者さんは「消費増税のせい」と言いたいかもしれないけれど、個人消費は回復しているので、それは無理。消費増税とは関係ない。超金融緩和の効果(為替差で輸出企業の業績が回復することと、株価が上がることで、心理的に明るくなること等)が切れかかっているのが一因。
もちろんそれだけではなく、中国経済の減速や、在庫調整、天候不順なども大きな原因でしょう。昨年と同じパターンをたどるなら、在庫調整が一巡する次の四半期は回復するはず、なんだけど。昨年と違って中国経済が減速しているから、果たしてどうなるか。
ちなみに株価はパリでの同時テロの影響の方が大きい。GDPについては予め民間予測されていた範囲内なので、折込済みでしょう。
19日朝日web。日銀金融政策決定会合、金融政策の維持を決めた。
→ まぁそうでしょうね。今さら引けない黒田。逆に、さらに進むとしたら、来年の参院選1〜2ヶ月前くらいが可能性ある。
20日地方紙。NY原油価格、一時バレル当たり40ドルを約3ヶ月ぶりに割った。1年前の半値。中国経済低迷などで需要が減ったのに生産調整が進まないことが主因。
20日各紙。財務省発表の貿易統計。10月は7ヶ月ぶりに貿易黒字。輸出は振るわなかったが、燃料価格下落で燃料輸入費が減ったことが主な原因。
→ 原油価格下落は、黒田日銀総裁にとっては悪いニュースだけど、庶民にとっては良いニュース。それでも生活は苦しいし、反動で原油価格が上がる日が怖いけど。
22日朝日。主要100社景気アンケート。数字はその選択肢を選んだ企業数。
・現在の国内景気は 拡大している 1
緩やかに拡大している 41
足踏み(踊り場)状態 58
緩やかに後退している 0
後退している 0
・2015年3月と比べ 拡大している 14
拡大の兆しが見えている 52
変化なし 29
後退の兆しが見えている 1
後退している 0
・2017年4月に、予定通り消費税率を10%にすべきか
必ず予定通りにすべき 17
大事態がおきない限りすべき 53
状況を見て慎重に判断すべき 20
先送りすべき 0
現時点では判断できない 0
→ 纏めると、大企業経営者たちからは、
景気については緩やかに改善方向だけど、現状は足踏みしている。
消費税は、よほどのことがない限り予定通り上げるべき
と見えていることになる。中小企業の方がより苦しいでしょうから、そちらも推測し合わせると、
「景気は足踏み状態」「消費税は、上げるべきなのはそうだけど、、、」
くらいが全経営者の感覚でしょうか。
自社の経営だけを考えれば消費税なんか上げないに越したことはないんでしょうけど、そこは一応人の上に立つ経営者たち、ちゃんと公益を考えてはる。
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