I've Been Lovin' It

近所のマクドナルドが閉店したというつぶやきをこのところ何度か見かけた。“ずっとお世話になってきた思い出の場所だった”みたいなニュアンスがすべてに共通している。業績不振で閉店があいついでいるのは知ってたけど、調べたらこの秋から年内に国内百数十店舗が店を閉じ、逆に新規開店は10店あるかないかという事実には驚いた。

マイミクのかたの例にもれず、私もかってよくお邪魔していた針中野店がこの夏に閉店したと知ってショックを受けたひとりだ。この閉店告知ポスターを見ると38年の歴史に幕とある。そう中学生のとき、近鉄南大阪線高架化を機に、それまではいなたい下町にあった針中野駅に、マクドをはじめいろいろなお店がオープンして駅前の雰囲気がすっかり変わってしまったのだ。

ミスタードーナツ（いまでも頑張る）、セルフカフェ（不良のたまり場になってすぐ閉店）、若草書店（デビュー当時の中森明菜似の店員がいた）…。校区内が最大の生活圏であるいたいけな中学生が、これだけのものに一気に囲まれてごらんなさいよ。これはまぎれもなくカルチャーショック、とくにマクドが提供するメニューの数々は未知のものばかり、まさに黒船襲来だったのだ。

しかしこのお店が閉店対象になるとは。けっこうハヤってるように思ってたんやけど。たぶん他のマクドの例にもれず客一人当たりの単価は低く、そして在店時間は長くってことなんだろう。でも我々も高校時代なんかはポテトS＋ドリンクSだけで何時間もネバってたけどなあ。まあ月並みかつクサい言いかたで申し訳ないけど、青春の一部分がもぎとられたような思いをしております。