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2015年10月31日15:07

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【美術】死者の為の芸術よりも生きている者への技術に感動「始皇帝と大兵馬桶」展

皆様、お今晩は。来年の2月21日迄東京国立博物館にて11年ぶりの開催となる「始皇帝と大兵馬俑」 展に行って参りました。

今から約2200年前に「最初の皇帝」を名乗り、中国大陸に統一王朝を打ち立てた秦の始皇帝。その陵墓のほど近くに埋められた「兵馬俑」は、20世紀の考古学における最大の発見のひとつと謳われ、出土以来、新しい知見と驚きをもたらし続けています。本展では、バリエーション豊かな兵馬俑と始皇帝にまつわる貴重な文物を一堂に紹介し、始皇帝が空前の規模で築き上げた「永遠の世界」の実像に迫ります。

今回の展示で初めて知ったのですが兵馬俑から出土された文物は「一級文物」であると先日まで信じていたんですが、今回の展示で驚いたのですが、全部指定無しでありました。全部纏めて「国宝」に該当する「一級文物」に指定してもバチは当たらないんですけどねぇ……と他人事ながら余計な心配をしてしまったのであります。

とは申せやはり「一点展示」されているモノは唸るばかりに美しいのでありまして「肩書き」だけでモノを観てしまったかつての愚かさを反省した次第であります。

今回の展示が非常に優れている点は複製品であっても「ガラスケースが無い」ことでケースに収まった本物よりもズッと引き立って見える事と、凛として逞しい兵隊さんばかりかと思いきや、「水鳥」や「騎馬桶」のようにカワイイのがあって和みました。

実は一番感動したのは「死者の為の副葬品」では無く「水道管」だったのであります。この時代に水道と言うインフラ設備が整っていたのは共和制を敷いていたローマと此処位では無かったのかと思いました。蛇口を捻れば水が出ると言う「当たり前」のようなことは本当は贅沢なことなのねと改めて感謝した次第です。


あと入口に当時の世界史年表があって実にわかり易い構成であったのと第二会場の最後に複製品の前で記念写真が撮れるスペースがあるのでカメラをお忘れなく。

http://heibayou.jp/
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