第200回志らく一門会

　「志らく一門会・第200回記念」に行く。会場は９割の入り。いつもこんなに入れば良いのに。

　入場と同時に、200回記念に志らく一門名鑑を頂きました。
＜写真１＞

　この会、第10回くらいから100回くらいまでは、私は９割以上（ほとんど？）通ったと思う。101回から150回までは５割くらい、151回〜200回までは事情で１割くらいしか通えてないけど。それだけ魅力的。若い熱気と、師匠の志らく師の熱演と。

　ただ、良い会なのに、最近は売り込み方が下手な気が。

　と思っていたら、来年１年限定で、志らく師がテコ入れをするんだって！期待。 テコ入れとは、また毎回志らく師が出演しシネマ落語をかけ、それ以外は前座・二つ目・真打が一人ずつ出て持ち時間８分でバトルするらしー。真打さん、負けたら恥ずかしいよ。前座さんの下克上があると面白いよね！



　来月の前売りを買おうか、でも仕事休めるか分からないし、と悩んでいたら。売り子の某前座さん「かなり後でもチケット残っていますよ」。

　 ！そんな弱気でどーするの！かつての熱気はどうしたの？そりゃ最近は企画力に乏しく、良い会なのにチラシ的にそう見えないから入りが悪いけど。

　みんな志ら乃さんに頼りすぎでは？なので師匠の梃入れが入る。自分たちで魅力的な企画を打ち集客出来ないと、寄席のない立川流、真打になっても自分のお客を集められないよ？落語家さんは個人営業なのだから、実力に加え、企画力が必須でしょ。来年1年、師匠志らくが集客を手伝ってくれるんだから、この間に企画力を磨かないと、後々タイヘンなことになりますよ。。。

　素人が、偉そうに言ってゴメン。でも、心配だー。良い落語家さんなのに、企画力がイマイチな人って多いから。一門にもいるよね？あの人やこの人や。


　それはともかく。記念の会なので、落語は志らく師匠の２席だけ。お弟子さんは中入り前に師匠から小言？アドバイス？紹介を聞くだけ。こしらさんは案の定、欠席（ついったーによると名古屋で自分の会をしていたらしい）。彼らしい。彼のお弟子さん「立川仮面女子」だけ参加。


　志らく師の落語１席目「やかん」。

　イリュージョン落語の典型。ギャグのオンパレードで、ギャグセンスが問われる。十分面白いんだけど、私はストーリーがあった方が好きだなぁ。


　志らく師の落語２席目「文七元結」。

　こちらは逆に人情話。志らく流が全開。「やかん」とは対照的。志らく落語の紹介、名刺代わり？の２席でした。ちなみに志ら乃師がやった、というので対抗してかけたんだそう。

　
　そうそう。まくらで円蔵師（月の家円鏡）を追悼してはった。「現代落語の源流。邪道と見られた不幸。江戸の風や美学はあるのに」と。


　公開小言。詳しくはメモ出来なかったし、志ら乃さんが薄い本に纏めるらしいので、私は面白かった点だけメモ。
＜集合写真は写真２＞

　・「協会は、真打昇進時に香盤が変わる。先に昇進した方が上。ただし入門が先な方はずっと兄さん」
　　「立川流は、同じランクなら、香盤を入門順に戻す。なので現在は志ららが筆頭弟子。」

　・「上手いヤツは前座の頃から上手い。談春兄さんとかそうだった」。
　　→　そう言えば、らく次さんも入門当初から異様に上手かったっけ。。。なのに。。。
　　　　なんでまだ二つ目で燻ってるの！？発奮してちょ。って、本人が一番悩んでるか。

　・「志ららは、上手くなったら良い芸人になる。でも上手いということが分かっていない」

　・「志ら乃は、才能は一之輔並。ギャグとテクのバランスが悪い？」

　・「志ら玉。里子で来たから一時らく里と名乗らせた。昔の東京芸人の雰囲気。
　　　気が小さいのか落語が小さい」

　・「らく朝。現在は医者をやめて落語家一本。なのに笑志は披露でお祝いに中身を入れ
　　　なかった。にらんで？いたら金屏風前で怒鳴られた。」「格好良い姿でやれ、笑いと
　　　取ろうとするな」。

　・「志奄。気が小さく下手だがキャラが面白い」

　・「らく次。弟子の中で一番上手い。いやみになるほどそれを売り込め。今は控えめ過ぎ。
　　三三並になれるのに」

　・「志らべ。ギャグにテクが追いついていない。らく次と合わさるとちょうど良い」

　・「志獅丸。良い人過ぎて物足りない。10人中5人に嫌われる、どこかオカシイ人でないと。

　・「らく兵。酒の席で女将さんに罵声を浴びせて一度破門。才能も狂気もあるが、チャンスを
　　　生かしきれていない。」志らべ「志獅丸と合わさるとちょうど良い？」「そうかも。」

　・「らく人。口調が古く、最初陰気だった。今はいつも笑っている。志は良いがテクを先に
　　　みがけ」

　・「がじら。もっとテクを」「志ら松。自閉症っぽいが、余興では弾ける」
　　「志ら鈴。面白くやろうとするからダメ。女流にありがち。キレイにやることを考えるべき」
　　「らくぼ。留置囚みたいだ。」「志ら門。文枝師匠のところを破門された人。元野球選手。」
　　「らくみん。落語家的な才能はある。テクは談春的」。
　　「うおるたー。上手くはないがフラがある。」「怒志ぬし。元役者」

終演、21:00過ぎ。