mixiユーザー(id:7616709)

2015年10月05日18:31

314 view

詩「ソング・フォー・チルドレン #4」

お姫さまのようにちやほやされて
きれいな服もおいしいケーキも
ピアノのおけいこも誕生日のパーティーも
毎日がわくわくどきどきで埋まっている

幼稚園から小学校へと
思い通りに過ごしてきたので
口の利き方もしぐさも
ますますお姫さまらしくなった

あるときひとりの少年をめぐって
ほかの少女と争いが起きた
口汚く罵り合う二人を見て
少年はあっさりと去ってしまった

相手にされないふたりはますます憤って
ヒステリックに泣き叫び始めた
思うようにならないことがあることを感じたとしても
泣き止むことなんてできないのだった

1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2015年10月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031