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2015年09月19日20:21

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無言歌は続く

 久しぶりの仕事だが そこそこに畠はぬかるんでいた それでも紫の白菜の定植をして 赤いカブを播いて 大根の消毒をした 消毒といっても 大型機械ではなくて 小さい携帯用のもの 誰でも使える それに柿畑ですこし柿の収穫 と云うより 痛んだ柿を落とす作業だが やはりぬかるんでいるので 途中でやめてきたく 母がタマネギをまいたり なんやかんやで昼 我が家は十一時と云ふと昼の用意が始まる お昼の時報がなるころは爆睡状態 のち 昔からある照明器具を取り外して お掃除 中には 何十年ぶりの掃除 と云ふ照明器具もあった 栗をひろって 茹でて 切れてはいないが 古くなった蛍光灯を買いに大型電気店に出向く それだけ買って来た 流石に水洗いされて きれいになった照明器具 新しい蛍光灯を付け替えて とっても明るくなった

 さて 昨日は三枚目にレコードを聞いた 古いレコードで 最近ハードオフかなんかで見つけた一枚 不滅の歌謡曲 にっぽんのうた 主に春日八郎の 今風に云えばカヴァー曲である 船頭小歌 君恋し 影を慕いて ほかにも歌手が二三人 最後は江利チエミの「明治一代女」 みな悪くなひ と云ふわけで今宵一枚目のCD ベートーヴェン ピアノ・ソナタ 第28番に29番ハンマークラヴィーア

 二枚目はレコードをもう一度聴こうかと思ったが ふとFM放送を聞いてみたら ちょうどベートーヴェンの六番を放送するようで いまそれを聞いている 秋の田園風景 これもいいなあ

 正岡子規は アメリカから来た「ベースボール」に「野球」と云ふ名称を考えたひとである 子規は学生の頃 じしんでも野球チームの一員で 尚且つ推進者でピッチャーをしていたようである そして俳人でもあるし歌人でもあるので 野球に関する歌も数首ある 興味のある方は調べるといいでしょう しかし若いころの子規は野球をする事は考えもしなかったようで 「仰臥漫録」には

 十六七歳ノ頃余ノ希望ハ太政大臣トナルニアリキ  どふも カタカナまじりの漢字書きは難しいので普通に書いておく ひらがなはカタカナと思ふて読むべし   上京後始めて哲学云ふ事を聞き哲学ほど高尚なる者は他に無しと思ひ哲学者たらんことを思へり

 若いころは夢も希望も素晴らしい 無限の可能性は誰でももてゐるが その可能性を実践出来るひとは実に少なひ そして実践出来たひとは遥かに少なひ わたしは凡人である 子規が凡人でなひ事は 次の文章で判る

 余は今まで禅宗の悟りと云うことを誤解していた
 悟りと云ふ事はいかなる場合にも平気で死ぬることかと思っていたのは間違いで 悟りと云ふ事はいかなる場合にも平気で生きて居る事であった

 すごいねえ わたしにはたどりつけん 子規の俳句の方が人口に膾炙しているので短歌の方をひとつ

   いたつきの癒ゆる日しらにさ庭べに秋草の種を蒔かしむ

 しみるようなあわれをそそられる 命が醸した一首である 現代短歌とははるかに違いすぎて 新聞の短歌欄を見る気が失せる
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