mixiユーザー(id:2118534)

2015年09月18日14:33

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創造性のない即戦力養成所(この幼稚園は何と戦ってるんだ?)

幼稚園に現代社会の縮図を持ち込めば子供は現代社会への順応性を養うことはできるし、子供達の潜在能力の中でも現代社会に適したニーズの能力(素早い学習能力、短時間の試行錯誤で素早く結果を出す能力、与えられた目的に集中し素早く達成する能力、競争意識など)が優先的に発達していく(=即戦力が身につく)が、その過程で子供達は現代社会の問題点までコピーしちゃうので社会を改善・発展・変化させる人材は育たない。
即戦力よりもそっちに適性のある人材はふるいにかけられて淘汰されてしまうだろう。

子供達は未来を担うのであって現代を担うわけじゃない。現代基準にマッチした即戦力を身につけさせても本人の役には立たないだろう。
競争社会に適した人材を育てるために幼児期から無条件で周囲に対する競争意識・ライバル意識を刷り込んでいるわけだが、子供達にしてみれば自分が何のために競争をしているのか全く分からない。要するに条件反射で競争しているだけだから、自分で考えて競争するかしないか(闘争か協力か)を決める力は身につかない。無意識下に刷り込まれた、何と戦ってるんだか分からない闘争心と敵愾心だけが独り歩きしかねない。
そもそもちゃんと友達を作るだけのコミュ力と社会性が養われるのか心配だ。

幼稚園のうちから念入りに仕込んだ「即戦力(競争力)」を量産しても、社会が変わってしまえば人材ニーズが変わってしまうので、そうなると従来社会において即戦力のあった人材ほど利用価値のない存在になる。現在求められている「即戦力」は、将来の役には立たないのだ。要はその時限りの使い捨て人材を量産してるだけ。
この現象は人間を「人間」ではなく「社会のための道具」として扱っている証で、人間のために社会が存在するはずが「社会のために人間が存在する」という本末転倒な発想に基づいている。競争社会を生き延びるためにはいかに己を社会にとって利用価値の高い道具にできるか、いかに社会のための存在になれるか。それだけが幸せになれる唯一の道・・・そんな発想が透けて見える。

社会と人間。どちらが主でどちらが従であるかを完全に忘れてしまっている印象。
自分達が社会を作るという発想ではなく、予め作られた社会に依存し従属する発想になっている。要するに奴隷とか社畜の価値観になってしまっている。
そういう大人たちに囲まれて育った子供は創造性を育てることができない。すると社会を発展させることができない。良い方に変えていくことができない。
ひたすら従属的な使い捨ての奴隷を沢山欲しがっている者達にとってのみ利用価値のある存在になる。最悪の場合、この幼稚園のバックがそういう人材を求めている勢力なのかもしれない。この幼稚園に興味持った親御さん達は幼稚園運営者の人脈や背後関係も要チェック。

そういう意味で、この幼稚園は子供にとっての幸せな生き方を養うことよりも「自分達の創ってる現在の社会にとって利用価値の高い道具の養成」を優先にしてしまっているかも。
「社会から即戦力として利用価値を認められること」と「多様な個々人の幸せな生き方」を完全に混同してしまって別々に分けて考えていない。特定の生き方だけを身につけさせ、それに特化した能力しか育ててない。
ゆえに、自分にとって良い生き方を自ら探り見つけて実行する能力(自分の人生を創り上げる力)は育たない。
頭の回転数や機動力はすこぶる速くなりそうだが、いまいち創造性に欠けるのでそれらを有効活用しきれない感じ。

絶対音感のある子とかそろばん上手の子とかはこの幼稚園に入らなくても才能を開花させていただろう。因果関係が怪しい。本人の才能や個性を伸ばすことと競争社会での即戦力養成とは混同しない方がいい。生物の特性として、従来社会ではニーズのない次世代向けの才能や個性を持ってる子も沢山いるんだから。
競争社会が行き詰っている現代。やがて競争社会を前提にしない次世代向けの能力を持った子供達が沢山生まれてくる可能性の方が高い。

■「泣いてる人に構うな!無視しろ!」 スパルタ保育園!ヨコミネ式教育法が凄まじい
(キャリコネ - 09月17日 17:00)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=210&from=diary&id=3621238

怪我人が出ることを前提にしてるわけだから、怪我人まで無視するような社会感覚を身に着けてしまわなきゃいいけどね。
それと、良い子はくれぐれも登山道で走らないでください(この時点であの幼稚園が競争力養成に特化しすぎて公共マナーや社会性を身につけさせることをおざなりにしてるんじゃないかと懸念)。
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