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2015年09月11日14:39

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詩「ソング フォー チルドレン #3」

     
     ソング フォー チルドレン #3


ロケット発射 衛星切り離し 宇宙飛行だ
光の速さで飛び続けて 何十年も経った
大きな星や小さな星 かけらやちりも浮かんでたけど
どちらかと言うと暗くて静かな空間が広がっていた
地球に戻ってみればなんにも変っていなかった

いやなにかが変わっていたのだが
すぐにはわからなかったということだ
理論通りのことだったのだが
みんながうんと老けて見えた
浦島太郎は自分のことだと気が付いた

自分は弟より年下になってしまっていた
それでも慣れてしまえば気にならなくなる
そのうち宇宙飛行経験者が増えてきて
そんなこともめずらしいことではなくなった
若さを保つためのコスモスツアーも人気商品だ

宇宙ステーションへの移住計画も実現して
宇宙で生まれた子孫のコミュニティも創られた
宇宙コロニーが増えていって地球が中心となった宇宙連盟が結成された
さまざまな宇宙飛行が可能になって時間の経ち方も千差万別になった
年齢が逆転するのが当たり前になって人間の寿命も数えにくくなった


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