■Fleshgod Apocalypse
もう一つの目当てのバンド。
ブルータル・デスを基調にしながら、派手で叙情的なクラシックからの影響が入っているのが特徴。
好みとしては、代表曲である「The Violation」と、「Elegy」だけでも100点の満足、と言うぐらいの密度の濃さです。
恐らくトリガーで音色を固めた超速のバスドラ連打が凄まじく、とてつもない音数のドラムが、間断無く打ち鳴らされる感じ。
リアルなストリングス&ピアノの音色による、キーボード・オーケストレーションも、CDに劣らない良さ。
・The Violation
http://www.youtube.com/watch?v=xjKyzwqIT7s
そして、何よりこの日絶大な効果を発揮していたのが、生で歌うゲストのソプラノ・ヴォーカル!
メタルの音の壁の中、芯の強い声色で響く歌は、神々しくさえ思えました。
最初は、前述の2曲の印象が強過ぎて、他の曲は大して区別が付かなかったのですが、聴き進めていくに連れて、気付かされた事が1つ。
それは、尽きる事の無い圧倒的な情感に気迫を感じさせるヴォーカル。
デス・ヴォイスでありながら、情念が強烈にこもっていて、鬼気迫るものでした。
「ここまでの表現は初めて観たかもしれない」と思うぐらい、心の底から歌っているのが伝わります。
「こうまでして吐き出したい想いと言うのは、一体、心の中に何があるのだろう?」と思わされ、淡々と上手くやり通すのとは明らかに異なる姿勢に、最後には感動しました。
…終わる。
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