5/17(日) 走行距離211キロ
うっそうとした森の中の桂川渓谷キャンプ場は思った通り、夜露で濡れたテントを乾かせるような陽も入らず、ビチョビチョのままテントをたたんで出発。
宇和島から県道37号線、県道345号線を経由して、宇和島市にある
「遊子水荷浦(ゆすみずがうら)の段畑」を訪ねてみました。
急な階段と坂道は、かなりハードなリハビリなので、杖を使いながらゆっくりと登って行くと、畳一枚分もないようなスペースに畑が作られていてびっくり。
下から見るとただの石垣にしか見えないのに、全て段々畑になっているのです。
高所恐怖症の私には立っていることさえ厳しいくらいの狭いスペースで農作業をするお年寄りの姿を見て感動しました。
次に訪れたのは、
外泊の石垣集落(愛媛県南宇和郡愛南町)。
ここも先程の段々畑のように急斜面を利用していますが、畑ではなく、50軒ほどの家が建っているのです。
「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」とか」、「美しい日本の歴史的風土100選」にも選ばれている、素敵な場所です。
以前、ここに来た時は、健康体にも関わらず、その険しい階段にひるんで、三分の一ほどで引き返してしまいました。
しかし、今日は天候にも恵まれ、まじめにハビリしたいモードに入っていたので、石段を登ったり降りたり。
写真を撮りまくり、
事故以来、こんなに自由に歩けたのは初めてです。
旅をしながらどんどん体力がついて、我ながら毎日感動しています。そして、その感動が次の行動を起こす原動力になり、最近は、痛くて眠れないくらいで泣くことはなくなりました。
メイン国道に戻る途中、「紫電改展示館」という所があったので寄ってみました。
歴史の勉強が大の苦手なので、そもそも「紫電改ってなに?」というノリで入ってみると、そこには、愛媛県の久良湾から引き揚げられた戦闘機がド〜ンと展示されていました。
たくさんの資料やビデオを見て胸が熱くなりました。
学校の授業で習っていたかもしれませんが、目の前に本物があったら、私ももう少し歴史に興味を持っていたかもしれません。
山出憩いの里温泉
http://www.nangun.org/に入った後、
高知県宿毛市大島にある
「咸陽島公園」でキャンプ。
宿毛から橋で繋がっている「大島」にあるキャンプ場。
咸陽島(かんようとう)という小島が見える芝生の公園です。咸陽島までは300メートルほどで、潮が引いた時には歩いて渡れ、地元では有名な観光スポット。
キャンプは予約不要で、バイクは乗り入れOK。
私が訪れた時はお天気の良い日曜日。
公園の遊具で遊ぶ子供たちや海水浴を楽しむ若者などデイキャンパーで大賑わい。
ツーリングライダーはひとりもいませんでした。
とても良いところですが、ツーリングマップルにも載っていないので地元民御用達のようです。
トイレ棟は新築っぽくピカピカで、車いす対応。
温水の出るコインシャワーがあります。(3分¥100)
コインをいれなければ水シャワーが出ます。暑い日ならこれで十分。
炊事場はないけれど、水場があります。
トイレ棟に広い軒があり、雨の日は避難できそうですが、そこで飲食や宿泊は禁止と書かれていました。
私のPHSは圏外だけど、公園入り口に公衆電話あり。
公園内は夜間照明がなかったけれど、トイレはセンサーでライトがつきました。
日中は利用者が多いけど、遅くまで宴会をしていた地元民もいつの間にか退散して、残ったのはみごとな星空。とても静かでした。夕日も綺麗でしたよ。
今日は調子に乗って歩きすぎたのか、右足の股関節が関節炎を起こしてひどく病みました。激痛なのに、痛みよりも、たくさん歩けて大満足でした。
5/18(月) 走行距離 13.5キロ
今日は雨の予報なので「咸陽島公園」に連泊することにしました。
時間がたっぷりあるので宿毛市街でオイル交換。
ミニバイクを扱う自転車屋さんでしたが、カブはそういう所でもオイル交換してもらえるのですね。助かりました。親切で良い自転車屋さんでした。
昼から本格的な雨になり、コインシャワーを浴びようか考えたけど、キャンプ場の背後の高台に見える「国民宿舎椰子」の展望風呂で日帰り入浴が出来るので、そちらに入りに行きました。
サイトから徒歩10分です。ヘルストン人工温泉で、露天風呂はありませんが、窓から海と咸陽島一望。(17:00〜21:00¥540 土、日曜、祝日は15時〜)
キャンプ場まで歩いて戻る途中、三つ葉がたくさん生えていたので、食料を調達しながら歩いていたら、遠くからラッキーの鳴き声が。
テントに待たせていたのが不安だったようです。
いつもはバイクの荷台にくくりつけているケージで待たせているので、キャンキャンと必死に訴えていました。
夜は雷雨になりましたが、ラッキーは大の字になってスヤスヤ眠っています。
ほんの一時間ほど風呂に行っていただけで情けなく鳴いていたのに、雷は平気って、変な犬。
そんなラッキーも6歳。今回は彼にとって4回目の日本一周。良い相棒です。
翌朝、7時まで降った雨はいきなり上がって好天に。潮が引いて咸陽島まで陸が繋がったので、歩いてみましたがかなり足元に不安があったので、途中で引き返しました。ちょっと残念。
咸陽島公園はキャンプ場と言うより、ただの公園という感じですが、温水シャワー完備で、買い物も2〜3キロのところで済ませられ、メイン国道からもすぐ、風光明美で、自由に泊れる、このあたりでは最もツーリングユースなキャンプ場だと思います。
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