演奏以外にも、多和田吏さんから「イーハトーヴォ物語」開発当時のお話や、その他の作品でのエピソードなども聴かせて頂く事が出来ました。
多和田さんご本人は、とてもユーモアのある方でした。
また、なんと当時「イーハトーヴォ物語」のプログラムをされていた方も会場にいらっしゃっていて、合わせてファンとして貴重な話を伺えました。
「イーハトーヴォ物語」の作曲当時は、音源のラックと壁に囲まれて、とても作品世界のような状況ではなかったそう。
しかし、だからこそ、そこから逃れたいと言う願望がイメージに繋がったらしいです。
逆に、激しい曲などは、自然の中などの退屈な場所の方が作りやすいそう。
感情的に足りないものだからこそ、作曲で埋める欲求が生まれるのかもしれません。
SFCでの開発当時、任天堂からサウンドドライバのADSR(Attack、Decay、Sustain、Release)は固定値だと言われていたものを、2、3ヶ月ほど (オフレコ) の結果、ストリングスの音色なども綺麗に発音させることが出来た、と言う逸話も。
それがきっかけになって、すぎやまこういち先生から声が掛かり、ドラクエのサウンドデザインに関わるようになったそう。
仕事の修羅場話も多く、短期間で数十曲と言う話がいくつも…。
最近の「ポケとる」も、元々10曲と言う話が、最終的に3、40曲と言う話になったそうです。
会場に来られたファンも様々でした。
ディスクシステムのソフトをお持ちになった方がいた方に驚き。
最近のポケモン関連の曲から遡ってファンになった方も。
CD化されていない「ポケモンコロシアム」の曲を、眼の前で多和田さんにピアノ生演奏で弾いて貰っていたのですが、一生の思い出ものでしょう。
YouTube、ニコニコ動画への動画投稿や、オーケストラでの演奏など、音楽関係で何かしらやっている方も、結構いました。
会場では、2013年レコ―ディングのピアノ・アレンジ「イーハトーヴォ物語」(当時はDL販売のみ)の、リマスター版CDが先行発売されていたので、迷わず購入しました。
買うまで何年も探した「イーハトーヴォ物語」のピアノ楽譜を持参したので、そちらにサインして頂きました。
家宝が、さらに家宝に!
合わせて2時間ほど、本当にあっと言う間の時間でした。
…終わる。
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