新聞の折り込み広告に試乗会の案内があり,ミニテディベアがもらえるというので行ってきました。はっきり言って目的はクマさんです。
目論見どおりワンピースベアをゲットしました。そのあとで担当のサービスとクルマ談義が弾みました。
トヨタの燃料電池車「ミライ」はいま契約しても納車は3年後だそうです。なぜなのかと訊ねると,「1日に三台しか作れない」んだそうです。ほとんど手作りで,ラインでパコパコ作るようにはなっていないようです。
まったく新しい部品は,いままでのように下請け工場からどんどん供給というわけにはいかないでしょう。新分野に関してはノウハウがないに等しいので,慎重の上に慎重を重ねて手作りをしているのでしょう。
新しい部品があれば要らなくなった部品もあります。これからミライが普及するようになると下請け工場の地図も一転するかもしれません。
「まず,マフラー工場は要らなくなります。それから,ラジエター・・・」
下請け工場はだいたいその部品に特化していますから,存続をかけた展開になっていきます。時代の流れを見きわめて上手に転身していかなければなりません。
そのサービスの人に教えてもらいました。
「上手に転身したのは富士フイルムですよ」
デジカメが一気に普及して,フィルムの需要は壊滅状態といっていいと思います。富士フイルムはその流れを見極め,化粧品や医療分野に新出して業績を伸ばしたそうです。
「アメリカのコダックは倒産しましたよ」
マフラーやラジエーター業界も将来をどう見きわめるか,いまが勝負でしょう。
「ワイパーってずっとあの形で,まったく進化しませんよね」
と,私がそう言うと,サービスの人は大いに同意してくれました。クルマそのものや小さな部品がことごとく進化しているのに,ワイパーは昔から変わらず,「ゴムで拭き取る」という極めて原始的なアナログ方法に甘んじています。基本的には私の父親がクルマをはじめて買ったときから進化していません。
「いろいろ研究はしているんでしょうが,まったく変わりません。もしも新しい方式を考案したら,その人は億万長者でしょうね」
次におお化けするのはワイパーかもしれません。
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