「スラムダンク」「ミスチル」「ラピュタ」社会人に聞いた、自分の人生に最も影響を与えた作品は?
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幼いころ読んで、世の中を根底から覆すやり方を学んだ・・・
『頭の体操』多湖輝
一つの文章から読み取れる事象は一つじゃないんだ。
誰が何と言おうと、間違えじゃないことは、不正解じゃない。
子供のころに出会えてよかった一冊・・・っていうか、2巻まで読んだから2冊。
・・・ただ、「レイトン教授」はプレイしていない。
『かまいたちの夜』
子供のころから、ミステリが好きだったのね。
小学生高学年で、図書室にある児童向けのミステリを卒業して、大人向けのミステリ小説を読むようになったのね。
・・・ただ、よい作品を見極める目がまだなかった。
理詰めで、すべての要素がパズルのようにハマるタイプの作品が好きだった。
それがどの本かわからなかったのね。
・・・時刻表なら、数字が出てくるから、理想に近いかもしれない・・・
手に取ってしまったのが「西村京太郎」。
まぁ初めて読んだ大人作品だから、面白く読んださ。
何冊か読んで、この本はなんで面白いか分析したみたのね。
この本はなぜ犯人が最後までわからなかったんだろう。
1 動機があるけどアリバイもある容疑者がいる。
2 犯行可能だけど、動機が無い人がいる。
どっちが犯人だ!と、悩んだ末。
3 最後に、動機があって犯行可能な人物が浮かび上がる。
・・・
・・・・・・当たり前じゃん。
小学生で気づいてしまい、しばらくミステリから遠ざかっていた。
時は流れて、『弟切草』を経て『かまいたちの夜』。
関連書籍として、我孫子武丸を読み、綾辻行人を読み・・・。
理詰めで、すべての要素がパズルのようにハマる「本格」小説に出会う。
・・・
これは、文章に書かれたことは、どんなことであっても絶対本当。
書かれていないことは、どんな解釈もしていい。
書かれた文章は読み取れればどんな解釈でも正しい。
まさしく、『頭の体操文学』というるジャンルが「本格」なわけだ。
『QED』高田崇史
そんな下地で、ミステリ道にはまり、首までつかって読んで・・・。
免疫耐性しっかりついていたのに、びっくりして目から鱗が落ちた作品。
殺人事件の謎と、おまけの話があるタイプの小説は、オマケはいいから殺人事件のカラクリを示せよ!・・・と、思うタイプなんですが…。
このシリーズに関して言えば、殺人事件はどうでもいいから、歴史の謎を解いてくれ!
と、思ってしまう。
この世の中、解くことが可能な謎は、本の中だけじゃなかったんだ…と、気付かせてくれたシリーズ。
童話・伝承・昔話。
ありとあらゆる事象は、謎とも不思議とも思わせない形で、目の前にある。
その謎と思ってなかった部分を、『頭の体操』レベルにいったん分解すると、謎が見えてくる。
その謎を解く楽しみ。
ミステリなんていらないじゃん、目に見えるすべてのモノがミステリー。
「忍者の正体」「天使の正体」「魔法の真相」「巫女」「黄泉の概念」・・・とりあえず、自分が納得する形で推理してしまった。
考え方のベースを示してくれたのが、この作品。
例によって具体的にどんな作品か全く書いていないけど。
今回はレヴューじゃなく、影響受けた作品だからいいのだ。
・・・まぁつまりあれね、こんな基礎が根付いちゃっているから、不用意な事が書けなくて、内容紹介書けないのよ。
・・・
部屋の中に死体とともに取り残された少女の物語…。
とか書いて、↑この死体が、最後起き上がって、死んだふりしていただけだったとしたら、死体じゃないものを死体と描写した嘘レヴューになってしまう。
かといって、婉曲的に書いたら、鋭い読者には「死体と書いていないから、死体のふりをした人間か人形かも知れない」と、余計な先入観を与えてしまう。
書いたことはぜったい本当・・・だから、いい作品に出合えば出会うほど、レヴューで何も書けない体質になってしまった原因もまた、これらの作品群。
ちなみに、お題に『最も』と書かれているのに3っつも挙げたように見えるけど・・・。
よく読むと全ての作品に『頭の体操』の影を描写している。
『頭の体操』が、どれだけ大きく影響を与えたかの、補足紹介が後ろ二つなんだね。
※もちろん、書き始めた時は「最も」という言葉を見落としていて、後付で説明したんだけどね。
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