根津美術館の後、太田記念美術館に向かった。
地下鉄1駅なので、近かった。
そして、この美術館は、観ている人が 少なかったので、じっくり絵を鑑賞できた。
以前、静岡市美術館で、「小林清親展」を観た時に、この展覧会の話が出ていて、どうしても観たい絵があっった。
小林清親の「開化之東京両国橋之図」である。
この絵は、ホイッスラーの「青と金のノクターン・オールド・パターン・ブリッジ」を参照したと言われている作品で、静岡では スライドで観たが、実際の絵を観たくなった。
この美術館では、床の間に軸が 掛かっていて、畳に座って 絵が鑑賞できるのが良い。
じっくり観た。
実物は こんなに大きな掛け軸だったのか。と、思った。
情緒あふれる素晴らしい絵だった。
東京まで出てきた甲斐があった。
広重と清親の絵がs 並べて展示されていて、両者それぞれが良かった。
なかなか見応えのある展覧会で、かえって根津美術館よりもこっちの方が 良かった。
広重も 清親の「ポンチ絵」のような絵も描いていたことを初めて知った。
清親の「漁火図」も素晴らしかった。まるで印象派の絵のように、水面にあたる光の表現や、舟には墨のにじみや金泥を用いて、光と影が 微妙に混ざり合う時間帯を表現していた。
見応えのある絵ばかりで、大満足だった。
ここでは1時間半くらい観た。
ログインしてコメントを確認・投稿する