時事通信の記事によると、ドイツのノーベル文学賞作家ギュンター・グラス氏が13日、
北部リューベックの病院で死去。
87歳。
感染症を患っていたそうです。
ダンチヒ、今はポーランド北部グダニスクに生まれ、
第2次大戦後、執筆活動を始め、
1959年の長編小説「ブリキの太鼓」は戦後ドイツを代表する作品とまで評価され、
1979年には映画化、多くの賞に輝きます。
1999年にノーベル文学賞を受賞。
ブリキの太鼓はインパクトがありました。その精神性は、従軍経験者のものなのかなと。
崩壊した価値観に、成長すらも拒否する姿は、
敗戦直後の日本にリベラル派が生まれる過程に似ている気がします。
氏は第10武装親衛隊師団フルンツベルクの戦車兵だったそうで、
随分非難を受けましたが、馬鹿げた話です。
兵役年齢に達する前に国防に志願するには武装親衛隊以外になかったので、
そうしたにすぎないのでしょう。
稚拙な考え方でも当時合法な愛国心や国防に対する信念が非難されるとしたら、
事後法以外の何者でもありません、晩年、その事で随分悩んでおられたそうですが、
その人生の名誉に関して曇るところは無いと思います。
ご冥福を。
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